AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第11章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 08. 06. シュラフの横でアラームを鳴らしているケータイの日付を見る。 気がつけば、旅に出てからもう10日以上が経過していた。 その間に僕は、日付や曜日といった感覚がすっかり失せていた。 旅をしていれば、 […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第10章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 08. 05 人の気配でふと目が覚める。 フェリーターミナル待合フロアのベンチから起き上がり、まだ重い目をあけると、乗船客と見られる人々が大勢フロアを埋め尽くしている。大きな鞄を持った親子連れ、旗を持ちながら […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第9章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 08. 03. 誰かの目覚ましで目が覚める。 電車ハウスから出ると、低湿度の北国の夏独特の鋭い日差しに目がくらむ。よしついてる、今日もこんないい天気じゃないか。 みんな荷物をまとめながら、駐車場広場でバイクの […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第8章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 08. 02. 寝袋から目覚めた俺は、畳の部屋で大きく伸びをしながら窓の外を見下ろす。 昨日までSPITFIREの両隣りにあった他の旅人達のXJRの姿は既になかった。 「しまった、ちと寝過ごしたか・・・」 ラ […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第7章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 08. 01. 目が覚めると8時だった。寒い!真夏だというのに気温は8℃しかない。 「おはよう!」 声を掛けてくる人物。マジェスティの人だ。 せっせと寝袋を畳んでいる。 後ろに視線をやる。 SV400Sの大学 […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第6章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 07. 31. 開陽台の朝。 霧の中にうっすらと浮かぶ、神秘的な山々。 ここは視界が良ければ北方領土の択捉島が見えるという。 他の旅人はテントを畳みはじめている。出発の刻だ。 バイクに荷物を全て積載し、丘の下 […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第5章 更新日:2017年5月3日 公開日:2016年8月6日 2002. 07. 30 聞いたことのない、奇怪な鳥の鳴き声で目が覚めた。視界がはっきりしてくると、びっしり水滴の影がついたテントの天井部分が見えてきた。 「そうか、夜中に雨が降ったんだな。撤収がやっかいだな…」 と思い […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第4章 更新日:2017年5月3日 公開日:2016年8月6日 2002. 07. 29. テントから出ると、木漏れ日が地面を照らしている。 朝食はビーフシチュー。昨晩のカレーとかぶるけど細かいことは考えない。「食えれば良し」が基本だ。 そして使い終わった食器を洗い、テントを畳み、荷 […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第3章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 07. 28. あまりの寒さに、6時に目が覚める。 セローの人は横の部屋でまだ寝息を立てている。 外に出ると、朝日がSPITFIREに反射している。 そうだ。僕は旅人になったんだ。 俗世の価値観や常識、時間に […] 続きを読む
AKITOのプライベートツーリング -HOKKAIDO 2002- 第2章 更新日:2016年8月8日 公開日:2016年8月6日 2002. 07. 26 僕は太平洋で船上の人となっていた。 海の彼方に広がるのは非日常の世界。 自分を縛るものはどこにもないけど、生命の保証もどこにもない。 ついにそんな世界へ飛び込む日が来たのだ。 そして20:40。 […] 続きを読む