ジョルノ エンジン修理⑨

長らくジョルノちゃんの車体から外して修理していたエンジンですが、やっとこさ車体に取り付けられる状態に戻りました。あー早く走りたい…

さっさと取付けたいところですが、10年以上ギアオイルを交換していなかったことを思い出してドレンから排出してみます。ディオ系の縦型エンジンはドレンボルトを外しても車体を横倒しにしなければオイルを排出できないとう信じられないクソ設計なので、エンジン単体の状態でやっちまうわけですが…うげっ!出てきた古いオイルは真っ黒なうえに乳化しきってやがる。

ギアオイルのこと思い出して良かった~と思いきや、代わりに入れる新しいオイルが手元にないことに気付きました。近所にはバイク用品店が1軒もないため、Amazonで注文しようにも明日届かないし送料掛かるし…あーめんどくせー!チェーンオイルでもぶっ込んでしまえ!

古いオイルが乳化していた原因ですが、ファイナルギアボックスのブリーザーパイプが何かの拍子に吹き飛んで欠損していたことを思い出しました。このパイプがないと上から降雨時や洗車時に水がじゃんじゃん侵入してしまう構造なので、手元にあったキジマのガソリンホースでブリーザーパイプを作ります。

こんな感じでホースを根本とボンドで固定して、ホース先端は後で装着するエアクリーナー裏の凹部に差し込めばOK。傘のような構造に差し込むため、空気は通れど雨水などが入らない仕組みです。

そんな感じでエンジン単体が仕上がったので、久々にジョルノちゃんの車体にドッキングしていきましょう。

今回は長年の酷使でフニャフニャに抜けまくっていたノーマルリヤサスペンションを新調すべく、デイトナ製のノーマル形状タイプをチョイス。設計上想定されていた走行スピードと乗り手の体重がどちらも50%ほど上がるため、足回りが引き締まるスポーツタイプを奮発しました。

ギーコギーコと規定トルクで締め付けていきます。前もってエンジン側のサスブッシュを新調して良かった…。車体が軽いので、プリロード調整はとりあえず一番柔らかい設定から。

続いてキャブレター、エアクリーナーを装着。ガソリンタンクからキャブレターまでのガソリンホースも古かったので、先ほどのキジマのホースに交換します。

続いてオイルポンプやハーネス、ブレーキワイヤーなどを着けていきます。

ここで前後のブレーキシューが随分減っていたので、前もって用意していた新品に交換します。台湾KJT製で¥2,000ぐらいですが、ディオ系はパーツが豊富で安いので助かるな~

交換にあたって、ブレーキシューのカスで汚れたブレーキ内部を綺麗にオーバーホールし、可動部をグリスアップしておきます。そして、ブレーキ鳴きが起きないようにヤスリで面取りをした新品のシューを組み込んでおしまい。

ブレーキはよく動き、よく効くに越したことはない!

続いて、長らく使っていたマフラーの内部を洗浄します。オイルを燃やしながら走る2ストロークエンジンのマフラーは、おとなしく走ると内部がオイルで塞がっていきパワーダウンの原因になるため、市販のパイプ洗浄剤を注入して油汚れを分解します。

こいつを数日間放置すれば抜けのいいマフラー性能が蘇るぜ!と期待を込めてパイプ洗浄剤を注入していたのですが、さっそく異常発生。

なんか途中から漏れてきたんだが…

このマフラー、ヒビ入ってね?

(つづく)