ジョルノ  ボアアップ⑦

慣らし期間も無事に終わり、濃いめのキャブセッティングはジェット類をあと1番手づつ下げれば終わりかな、も思っていたところ。

しかーし、奴を見つけてしまったのだ…

デイトナ ターボフィルター

な、なんて厨二性の高い商品名…単なるハイフローフィルターに過給器の名前を付けて、いかにも別次元のウルトラメガトンパワーが引き出されそうだぜ。聞けば随分昔からラインナップされているらしいですが、おそらくターボエンジンが一世を風靡したバブル期あたりに出たのてはないでしょうか。

まぁ結局買っちまったけどな!

表側は目の荒い黄色いスポンジですが、裏側(キャブ側)はこのように黒くて目の細かいスポンジという二重構造でした。3タイプ中、一番吸うという荒目タイプにしましたが、見た感じでは確かにノーマルよりむちゃくちゃ吸いそう。

とはいえ、大きな落ち葉や虫はともかく砂埃などは本当にキャッチできるか一抹の不安があったため、ドラッグスターの時に買ったフィルターオイルを実家の物置から引っ張り出してきました。

こんな感じでノーマルフィルター形状にカットしたターボフィルターにテキトーに数滴垂らして…

テキトーな袋に入れても~みもみ、フィルター全体にオイルを馴染ませます。

なんかきゅうりの浅漬け作りみたいw

そしてエアクリーナーボックスにセットON!蓋を閉め、念のためエアスクリューを少し濃いめに調整してキックでエンジンを掛け…掛…か…か…かからん!

片手でアクセルを煽りやがら、キック30発ぐらいでようやく

「ズボバブブ!」

という直キャブのような下品なサウンドを一瞬発してエンジンが掛かりました。まさかフィルター換えただけでここまで変わるとは…エアクリボックスを着けているので爆音ではないですが、純正のエアフィルターが吸音材の役割も果たしていたことを実感。

そして、アイドリングで暖機し始めると何かか焼けるようなにおいがしてきたので、こりゃあからさまにパイロットジェットが薄くなったと思いつつ、実家には交換用のジェット類を持ってきていなかったのでそのまま出発します。親から10kgあまりの米や野菜をもらってメットインに積み込んだので、加速はのろいだろうなぁと思いながら勾配13%の登り坂へ差し掛かったものの、前回のようにアクセルをワイドオープンにしなくとも難なくトルクで登り切ってしまいました。ありゃ、メインジェットが合っているかどうか確認したかったのに。

そして片側2車線の国道バイパスに入り、アクセルをワイドに開け…うわ速ッ!ターボフィルターでセッティング崩れてる上に普段より+10kgのバラスト積んでるのに、70km/h超えてもトルク感そのままで加速し続けようとするでやんの。ただし、メインジェットも濃いのか薄いのかわからんため、もし薄かった場合の焼き付きリスクを考えてすぐに60km/hに抑えて帰宅。

その後、試走を繰り返して最終的にキャブセッティングは以下の通りになりました。

  • PS:1.5戻 → 2.0戻
  • PJ:#45 → #48
  • JNクリップ:中央(基準値)
  • MJ:#95 → #90

ひとつ思ったのは、吸気口が倍増したAF18エアクリーナーボックスにターボフィルターを入れて初めて本領発揮できたのではないかということ。

プラグの状態も悪くないし、これで焼き付きを恐れずに全開できるぜ!

その前に、慣らし期間に封印したままの高回転域をいよいよ開放してみるか…

(つづく)