春にジョルノのクランクサイドベアリングが逝った時、「そろそろ廃車にしちゃおうか…」と思いながもコツコツ直して半年。
もし完璧に直したらいつかまたボアアップしたい、その時は焼き付く心配のない国産ボアアップキットで…
そんなこんなで、遂にその時は訪れた。
デイトナ製 71.8ccビッグボアキット
数あるボアアップキットの中では最高峰の精度を誇るデイトナ製国産ボアアップキットですが、2スト原付が絶滅危惧種になりつつある今となってはとっくに廃盤のため入手困難に。よってヤフオクやメルカリ等に出品されるのを辛抱強く待つしかありません。
AkitoのジョルノはスーパーディオZX(AF28)のエンジンに積み替えているため、同モデル用のデイトナ製ボアアップキット(新品デッドストック品)を半年間ずーっとヤフオクウォッチしていたんですが…先日遂に出品された時は思わずスマホを片手に喜びの舞を踊り、オークション終了5分前には定価以上の予算をつぎ込むつもりで怒涛の入札!他の入札者様たちをことごとく蹴散らして落札させて頂き、晴れて手元に届いた日には家宝として末代まで受け継いでもらおうと思ったほどでしたw
このデイトナ製ディオ用ボアアップキットについてはライブディオ(AF34/AF35)用はちょくちょく出品されているのですが、その1つ旧モデルのスーパーディオ(AF27/AF28)用は本当にレア。特に2スト原付のチューンが盛り上がっていた90年代当時はネットも未発達で情報もあまり残ってなく、高性能なお宝パーツはヤフオクでもなかなか出くわさないのですが、何故かお金さえあれば簡単に手に入る現行品なんかよりよっぽど燃えるんですよねぇ。ドラクエのはぐれメタルみたいなもんでしょうか。
ちなみにこのスーパーディオ(AF27/AF28)用ボアアップキットの適合情報ですが、基本構造の同じ縦型エンジン(AF18E型)を積む車種は2ストジョルノも含めて全て使えますが、ノーマルキャブレター運用するなら焼き付き防止のため混合給油(後述)が必須となります。
さて、ボアアップキットを着けるために準備を始めるとしましょう。
まずは2ストオイルが無くなりかけていたので、どうせならとヤマハの最高峰クラスのスーパーRS(通称赤缶)を用意。ライバルのホンダのバイク屋でも薦められるほどの高性能レーシングオイルで、あからさまにレスポンスアップするだけでなく、燃焼室やマフラー内へのオイルのこびり付きも少ないそうです。
これはジョルノのオイルタンクに入れるだけでなく、小ビン(適当な栄養ドリンク用)にもとりわけておきます。
次に、ジョルノの最後の50cc状態を楽しむべく爆走し、ガソリンをほぼ使い切ってガソリンスタンドへGo!
給油口キャップを開けたら、先ほどの小ビンから2ストオイルを30mlほど投入します。
次にハイオクを満タン給油します。
先ほど投入した2ストオイルとよく混ざるよう、勢いよくトリガーを引いて景気良くブチ込みましょう。
今までのレギュラーからハイオクに変える理由は、ボアアップに伴いハイコンプレッション(高圧縮比)仕様になるためです。オクタン価の高いガソリンにしないとデトネーションを起こしてエンジンブローしちゃうからね…お~こわいこわい。
ちなみにノーマルジョルノはオイルタンクに貯めておいた2ストオイルをキャブレターでガソリン混合気と混ぜる分離給油方式ですが、ボアアップするとオイル供給量が追いつかなくなるためガソリンタンクにも混ぜる混合給油方式が推奨されています。つまり、このように小ビンに入れたオイルをメットインに忍ばせる必要があるのですが、そんな小ビンにピッタリなソフトケースをダイソーで発見。
ジョルノのメットイン最深部に置くとピッタリ!ビンをソフトケースに入れたので、ガタガタ道を走ってもメットインを傷だらけにすることなく、割れる心配もなく2ストオイルを携行できるようになりました。
まぁ、混合給油は面倒なのでいつか分離給油に戻したいと思いますが(笑)
つづく