先日の土曜日は早起きして、セローちゃんで廃道探索に行ってきたぜ!

行き先は国道412号/413号(合流区間)の旧道志橋跡。近場過ぎて今までスルーしていた廃スポットでしたが、1964年まで使われていた旧橋の痕跡が50年以上経った今でも生々しく残ってるとのこと。

というわけで、まだ寒さの残る早朝に現場からのリポートです。

2代目の道志橋(1964年完成)のたもとまでやってきたので、同じアングルで旧道志橋の現役時代と比較。

うーむ、橋以外ほとんど変わってないやんけ。

しかし、古い画像に写りこんでいる旧道志橋の立派なこと。これはは1925年に完成した幅4.5mの立派なトラス橋で、深い谷を下りきったアプローチ路の先に40年間近く掛けられていました。しかし、この先の相模湖が1964年の東京オリンピックのカヌー競技会場に決まり、アクセス道路の整備ということで谷を一気に跨ぐ新橋に掛け替えられたとのことです。


旧道志橋のたもとまで下りてきました。

今でも残るこの橋脚が100年近く前のものだと思うと感慨深いものがあります。もはや時空を超えてきたレベル。

トライアルバイクの腕前があればスーパーマリオみたいにピョンピョン進めそうだけど、トラス橋のところは流石に間隔が広すぎて川にドボン→下流のダム湖へGo→みなさまのご家庭の水道へ、という恐怖の食物連鎖を想像してしまう。


現役時代の旧道志橋。

まるで鉄道橋みたいな剛健な造りでかっこいい。大正時代にこれができる前は渡し舟だったというから、旧橋完成時の村人たちの喜びは想像に難くない。村人総出で行われた開通式にはAKB48も出演し、きっとUstreamやニコ動でも生中継されたことだろう。


橋脚のところまで下りてみた。

面白いのは、この橋脚の断面の長手方向が尖った形をしていること。これは川の流れに対する抵抗を低くするためだろう。もう設計した人はこの世にいないだろうけど、自分の作品が後世に残り続けるって素敵なことだな。


対岸側の国道跡。

こちらはもう完全に自然に還っていて、かつてバスやトラックが行き交っていた姿が想像できない。こんな感じで倒木や土砂が廃道を塞いでようが、セローちゃんはおかまいなし。アドレスでは相当の衝撃を覚悟して身をすくめてていた路面のギャップも、鼻歌交じりでいなしてしまう。まさに廃道アタックの最高の相棒だ。

雪が溶け去り、まだ藪に覆われていないこの時期は廃道探索するには最高のタイミング。

現代に残されたわずかな痕跡を辿ると、知られざる衝撃の過去が鮮やかに見えてくる。

ブラタモリが好きな人ならこのワクワク感がわかるかな。