2007年のデビューから今年で10年目となる、日産のR35型GT-R。その性能は毎年どこかしらアップデートされていますが、大きく分けて2007年からの前期型、2012年からの中期型、そして今年2016年からの後期型の3つに分けられます。その中でも、日産のモータースポーツ部門であるNISMO(NISsan MOtorsports international)が手掛けたGT-R NISMOはエンジン、足回り、空力特性を大幅に見直したファクトリーチューンモデルで、2014年(中期型ベース)に登場しました。そして今年2016年、3月にニューヨークモーターショーでベースモデルの後期型がデビューし、先日ドイツにて後期型ベースのNISMOもデビューしました。
・エクステリア大幅刷新
・インパネ大幅刷新
・カーボン製フロントバンパー採用
・エンジンフード剛性強化
・足回りのセッティング変更
といったところでしょうか。
※元々600PS出ていたエンジンは変更なし
新形状のカーボン製フロントバンパーはR35史上最強のダウンフォースと冷却効果を生みだすらしいですが…ちょっとブサイクになったかな(爆)
個人的にはベースモデルの方がスタイリッシュだと思います。レクサスLFAっぽいけど。
GT-Rは日本の誇りだよな。
でも・・・やっぱ違う・・・。
GT-Rは箱車である・・・それが最大の魅力だったんだよな~。
32Rが出た時の衝撃。
そんな頃、日本から劇的なデビューを飾ったのがホンダNSX!
そしてNSX-R!!
世界の名だたるスーパーカーと勝負できる日本車として華々しいNSXに対して、やっぱりGT-Rはアウトロー。
箱スカGT-Rから伝統のアウトローな感じがGT-Rの最大の魅力だったんじゃないかな~。
『改造車』
そんなワードが似合う車こそがGT-R!
そしてそんな『改造』を施す事で、世界のスーパーカーを蹴散らせるポテンシャルを秘めてる。スーパーカー的なルックスではなく、街でオッサンがカッコつけて乗る程度のクーペ。そんな魔の魅力を秘めてこそGT-Rだと思ってるのは俺だけだろうか?
お洒落な『カスタム』とか
エンスーな『モデファイ』とか
そんなんじゃないんだよな~。
『改造』=『チューニング』
そんなアウトローな車であって欲しかった。
今やGT-RはNSXやレクサスLFA・RCfなどと同じ土俵の、プレミアムなスーパーカーになっちまった・・・。
と、34RまでのRB26搭載のGT-Rしか受け付けられないオッサンの戯言・・・。
こう言っちゃアレですが、ゴーンさんはニッポンのGT-Rというクルマのヘリテージを理解していないと思うんです。スタイリッシュで誰でも速く走れるスーパーカーも悪くないけど、それはGT-Rでなく別の新モデルとして売ればいい。おっさんセダンのプリンスS54がポルシェをブチ抜いた時から、GT-Rは庶民代表のアスリートですよね。飲み屋の看板娘がミスユニバースに勝っちゃったり、弄った蒸気機関車が新幹線をブチ抜いたり、そんなぶっ飛んだ逆転劇が痛快なんわけです。
年収10億のセレブにはわからないでしょうが…