充電インフラの拡充で近年にわかに増えつつあるEV(電気自動車)。三菱i-MiEV、同ミニキャブMiEV、日産リーフ、同e-NV200、トヨタコムスに加え、テスラRoadstar、同Model S、BMWのi3、日本未発売のものも含めるとシボレーVOLT、ルノーZOE、トヨタRAV4 EV、ホンダJAZZ EV、ヴェーヌシアe30、その他怪しい中華製等を含めるとその種類は倍以上に増えます。

そんなEVの弱点は「冬」。

正確にはEVに搭載されているリチウムイオンバッテリーの性能が外気温の変化に左右されやすいということです。特に厳冬期は充電時間が長くなったり、電費が悪くなります。まるで冬に燃費が悪くなるキャブ車みたいで懐かしいです(笑)。インジェクション車も影響が無いわけじゃないけどね。

  
電欠寸前の図(実家の初期型リーフ)↑

一方、真夏の酷暑では充電時間や電費の悪化はほぼ無いものの、リチウムイオンバッテリーの寿命には悪影響があるそうです。年間平均気温の高いアリゾナ州ではEVのバッテリーのへたりが早い一方、イギリスやノルウェー等の高緯度の国では発売から6年を経過した初期型リーフがバッテリーがほとんどへたっていないとか。
というわけでEVのリアルなバッテリー事情について書いてみましたが、逆に言えばバッテリー以外の面ではEVはかなりいいです。ゼロ発進から最大トルクを発揮する俊足っぷり、重量物のホイールベース間へのレイアウトによるコーナーリング性能、新幹線のような静粛性、燃料代でいえばガソリン車の1/8という移動コストの低さ。特に冒頭の2点による運転の楽しさは思った以上で、一度冷やかし程度に試乗してみるといいかもしれません。

弱点だったバッテリーも年々技術革新が進み、リーフも2度目のマイナーチェンジでバッテリー性能を大幅に上げてきました。テスラのモデルXやメルセデス等、他メーカーからもEVが続々出てくるので、バッテリーも量産効果と開発競争でまだ性能向上の余地がありそう。

Akitoが今後クルマを買うなら、ガソリンのMT車かEVかのどちらかです。両極端に見えるかもしれないけど、共通するのは運転して楽しいことなので…