最近カー用品などで目にすることが多い「ETC 2.0」の文字。その響きからしてETCの新規格であることは明白ですが、実はこのETC2.0は最近始まった規格ではなく、2009年からDSRCという名前で実用化されていたものです。

そこで、最近ようやく広がりつつあるこのETC2.0ですが、今までのETCとの大きな違いは「双方向通信」です。道路に設置されたアンテナと通信することで、車両側は渋滞情報を、道路側は車両の速度や挙動などの履歴を取得でき、高速道路のスムーズな運用に繋げていくというもの。
…とまぁ、これだけ聞くと理想的なシステムに感じるところですが、これって渋滞情報を表示するためにナビと連携してないと駄目なんです。これから新車を買う人はまだしも、今クルマに乗っている人はナビも対応品に買い替えなければETC2.0は着けられない。着け替えることができないメーカーオプションナビの場合はクルマごと買い替えないと不可。う〜ん、こりゃハードルが高いぜ。

そしてバイクの場合は元々ナビ無しが基本ということもあり、この先まったく対応しない気がしてなりません。ポータブルナビとケーブル接続しようにも防水性の問題がつきまとうし、そもそも最近はスマホをナビ代わりにしている人も多いです。

もし今後バイク用のETC2.0車載機を出すなら、スマホのナビアプリとBluetooth接続で渋滞情報が表示できるといいと思います。ハーレーのカウル付ツーリングモデルだと標準装備のディスプレイオーディオに表示できるといいですね。

(本国より100万円以上高いんだから頼むぜ)