ZOOM-ZOOMな広島のメーカー、マツダといえば走る歓びを前面に出したクルマの数々。最近は流麗なデザインも話題になっていて、運転しても眺めても楽しいというクルマ作りをしているHOTなメーカーです。
そして、ZOOM-ZOOMというキャッチコピーを掲げる遥か前からマツダのスポーツスピリットとして受け継がれてきた、世界で唯一無二のロータリーエンジン。50年以上にわたって進化と熟成を重ねてきたその血統はRX-8の生産終了と共に数年前に一旦途絶えましたが、今回の東京モーターショーで復活が宣言されたと共に1台の超スタイリッシュなコンセプトカーが発表されました。
その名は「RX-VISION」!
あまりにもドストライクで2枚載せちまった。
もはや説明不要な美しさ。
車内空間の効率を最優先した箱型のクルマが溢れている昨今の日本ですが、映画のスクリーンから飛び出してきたようなこのRX-VISIONからは非日常感がビシビシ伝わってきます。
今やすっかりグローバル企業となったマツダ。不景気な日本でスポーツカーが売れるとは思えないのに、それでも生まれ故郷の自国でワールドプレミアする心意気に日本市場への愛を感じます。欧米や中国向けのクルマをついでに日本で売る程度の気概しかない某メーカー(約3社)も見習えっつーの。
ロータリーエンジンを搭載するというこのコンセプトカー。弱点だった極悪燃費もお得意のSKYACTIVテクノロジーで克服されるとのことです。ただし、メーカーサイドが「いつかは実現したい夢」と謳っているように、来年あたりに「決算セール!」というのぼりと共にマツダディーラーのデミオの隣に並ぶものではありません。メーカーが違うので同一視はできないものの、日産GT-R(R35)は2001年の東京モーターショーにコンセプトカーを出してから市販されるまで6年以上掛かりました。このRX-VISIONも市販されるのは東京オリンピックの頃あたりだと気長に待ちたいと思います。
その頃には、一体どんな名前でどんなサプライズを纏って登場してくれるのでしょうか。