ツアラーカスタム最大のアイデンティティ、ハードサドルバッグです。
よくある革製のソフトサドルバッグに比べて、容量や堅牢製の面で優れています。
また、車体色に塗装すればあたかもボディの一部であるかのように見えるため、車体がかなり大きく見えます。
このハードサドルバッグは1960年代のハーレーダビッドソン製。
ショベルヘッドエンジンのこの時代、ハーレーはボウリングやゴルフ用品のメーカーであるAMF(アメリカン・マシーン&ファウンダリー)社の傘下にあったのですが、その時に吸収したFRPの加工技術でフェアリングやキングツアーパック、ハードサドルバッグを作りだすことができました。
ご存知のとおり、軽く強度に優れたFRPはバイクの収納用品にはピッタリで、これは従来の革に代わる大きな進歩だったといえます。
ただし、ショベルヘッド用ハードサドルバッグは1点だけ注意すべき点が。
ふたと本体が簡単なフックとキーロックのみで固定する構造のため、キーを開けた時は完全に分離する構造になっています。
しかもキーは振動で勝手に開錠されることがあるため、走行中に突然戦闘機の脱出シートのようにぶっ飛ぶという日米安保条約が揺らぐことがあります。
SPITFIREも3回ほどぶっ飛ばしてしまい、しまいにはホームセンターで買ってきた食器棚用のヒンジを横に着けて対策をしました。
とはいえ、左右合わせるとなかなかの容量なので、ツーリングがラクラク!
雨を気にする事もなく、また鍵付きなので中の荷物の盗難の心配も無用。
アメリカンカスタムでは珍しく、外見と機能性を両立したパーツです。
ハードサドルバッグ付属のハーレー用ステーに、自作のステーを組み合わせてSPITFIREに装着していました。
リヤフェンダーストラットに固定するボルトには、ツーリングネットを引っ掛けられるアルミ製フックもついでに装着。
今では車種別専用ステー付で簡単に装着できるサイドボックスキット(フタぶっとび防止対策済)がアメリカンドリームスから発売たこともあり、工作機械を持たない人にとってもサイドボックスカスタムが身近なものになってきたのではないでしょうか。
初めまして。突然のコメント失礼します。
ドラッグスター400(スタンダード)に最近入手したショベルのサイドケースをどのように付けようか思案しています。
もしよろしければ、自作のステーはどのような物を製作されたのか教えていただきたいのですが。
よろしくお願いいたします。
masaさん、初めまして!
返信が遅くなってしまい申し訳ないです。
入手されたサイドケースにFLHのフレームに取り付けるための専用ステーは付属してますか?
FLH用ステーにはボルト穴が片側2箇所空いてますが、DS4のリヤフェンダー部のフレームのボルト位置と異なるため、双方を繋ぐ形状のステーを追加する必要があります。
僕がDSC4に乗っていた当時は工学系の学生で、実習場の廃材置き場に転がっていた金属の板をカットしたり穴を開けたりして、ステーを自作してサイドケースを装着していました。ただし、この方法は金属加工設備が近くにないとハードルが高く、自分で作るのが難しいならバイク屋にて現物合わせでステーのワンオフ製作を依頼することになるでしょう。
ホームセンターで売っている汎用ステーを組み合わせて装着する方法もありますが、小ぶりな汎用ステーでFLHのサイドケースステーをDS4のリヤフェンダーフレームに繋ぐだけでは剛性が不足し、たわんでサイドケース下部がスイングアームと干渉します。対策としては、左右のFLHサイドケースステーを後輪の後ろ側で汎用ステーを使ってがっちり繋ぐこと、それでもまだ剛性不足ならタンデムステップの取付部に汎用ステーで繋ぐのもいいかもしれません。
もしFLHサイドケースステーが無いなら別途入手する必要がありますが…更に自作ステーを作成する手間を考えると、ある程度予算があるなら以前DS4用のFLHサイドケースを販売していたアメリカンドリームス(埼玉県三郷市)に相談してみてもいいかもしれませんね!
Akito様
お忙しい中ご返答いただきありがとうございます!
専用ステーもセットで購入しています。
やはりプレートと加工が必要ですね。ありがとうございます。
鉄板購入してサンダーでカットしようかとも考えましたが大変そうなので別の方法を考えます(笑)
それにしても素晴らしい仕上がりのDSC400ですね!
色々と参考にさせていただきます。
masa様
FLH用ステーもありましたか、装着まであと少しという段階ですね!
masaさんも自作できる腕があると察しますが…住宅事情的になかなか限られますね(^^;)
もし費用を抑えてワンオフするなら、車体から採寸して図面っぽいものを作り、鉄工所に持ち込むのもアリかもしれません。
あの頃は他のことには目も暮れずキチガイみたいにDSCに夢中でしたが、今でもたまに夢に出てくるほど楽しい日々でした(笑)