しがないサラリーマンの夏休み最終日。
朝から家でごろごろしてたのですが、近所のヨドバシカメラでPlayStation VRの体験ができるという事で、早速行ってまいりました。
VRとはバーチャルリアリティのことで、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)という超広角ディスプレイを頭に装着することで、まるで映像空間に自分が居るかのような体験ができます。映像は前方だけでなく上下左右にも広がり、頭を動かした方向の映像も見えるため、半端ない「没入感」を体験できるのが特徴といえます。
実はAkitoはVRは初めてではなく、仕事上で何度か使う機会がありました。人間としての体験を大幅に拡張できるその可能性に驚き、「欲しいけど高いんだろうな〜でもいつか欲しいな〜」とその時は思いました。
それから数年が経ち、5万円を切る価格でHMD「PSVR」が発売されました。かつて体験した業務用のものと比べてどうなのか気になることもあり、ヨドバシの体験会へGo!
整理券を貰い、指定された時間に再び訪れるとすんなりPSVRを装着できました。
様々な頭の形に対応できるよう本体の調整代は多めに確保されていて、メガネをしていても問題なく装着できました。また以前仕事で使ったやつより軽く、長時間の連続使用にも耐えられそうです。
一方、PS4と接続する太いケーブルが左肩にぺしぺし当たり、没入感に水を差してしまっているのが残念賞。とはいえ、今の技術ではコードレス化は難しそうだから仕方ないか。
耳元で音を出す機能はなく、ソニーのBluetoothヘッドフォンが別途用意されていました。これも一体型にできなかったのかと思いましたが、コストの兼ね合いで仕方なかろう。
体験したソフトは「THE DEEP」という、深海に潜って美しい風景や海の生き物を間近で見られるもの。映像はザブーンと飛び込むところから始まり、かごに乗って深度を深めていきます。次第に太陽の光が届かなくなり、珊瑚礁の広がる岩場の隙間をぬって降下していく映像に包まれ始めます。このあたりで少し息苦い感覚になり、体が「いま潜っている」と錯覚しはじめていることに気付きます。続いて降下している中で無重力に近い感覚になり始め、体はほぼ完全に騙されている状態になりました。
そして、綺麗な深海の風景の中で突然襲いかかるサメ。鉄でできたかごを食いちぎり、酸素ボンベやライトを引きちぎります。上や下からもサメがアタックを仕掛けてくるので、360度の視界を体験できるVRらしい内容といえます。一方、サメがぶつかってきても振動は一切無いので、PSVR本体に振動ユニットぐらいは内臓して欲しかったかも。フルフライトシミュレータみたいに油圧シリンダーで姿勢を変えられる椅子とかあれば最高ですが…
頭を左右に振った時の映像のレスポンスやフレームレートは素晴らしい一方、画質はPS3レベル止まりでCG臭さが抜けないのが残念でした。これはもしかして没入感を体験させるために画質を犠牲にしてでも自然な動きを優先させた結果なのかもしれません。また、今まで気にならないレベルの画質の粗が気になってしまうのは、それだけ没入感が高かったことの裏返しと言えるでしょう。
というわけで、PSVRは初代モデルとしてはなかなかのものでした。今後の改良モデルで画質が改善されるのか様子見ですが、この没入感でバイオハザードが出たらたら夜中にトイレに行けなくなる人続出、オンラインRPGが出たら廃人続出でどうなることやら。
バイク乗りとしては世界中をツーリングできるVRソフトが欲しいな…