今日は雲一つない秋晴れ!

というワケで、山梨方面へソロツーリングに出発!

この時期の澄んだ空気のためか、深みを増した青空と視界の遠く彼方まで見える風景が遠くへ走りたい気分を誘います。日が落ちて寒くなった時のためにヒートウェアを上着の下に着込み、予備のダウンジャケットをパニアケースに放り込み、いざ渋滞をすり抜けて西へスロットルを捻る!

と思いきや…

「ドルルルル…プスプス…プスン」

ありゃ~もうガス欠か、と思いながらガソリンコックをリザーブにしてクラッチをつなぎ直すも、一向にエンジンは再始動しません。やがて完全に路肩に止まってしまい、何度もセルスタートや押し掛けを試みるものの状況は変わらず。

思わず嫌な汗が流れ、ヘルメットと上着を脱ぎながら原因について考えてみます。…今まで絶好調だったのにまるでスイッチを切ったような突然のエンスト。妙な予兆はまったくなく、調子悪くも騙し騙し乗ることすらできない…まるでデジタルな不調、こりゃ電気系が逝ったか?

とりあえず車載工具でプラグを外し、火花が飛んでるから確認…あ、飛んでないや。右側サイドカバー内の20Aヒューズを確認…こっちは生きてる。なら、以前着けたウオタニの強化イグニッションコイル平型端子は外れてないか?

!!!!!!

外れてないけど…プラス側の平型端子がマイナス側とガッツリ短絡(ショート)してやがる!

何てこった…しっかり絶縁しなかった僕が悪いんだけど、まさかのピンポイントで最悪なところに接触していたとは。こりゃ熱収縮チューブで絶縁しときたいけど、今はそんなの持ってないので電線の取り回し経路を変えて応急処置です。そしてサイドカバー等を組みつけ直し、真っ黒になった手でエンジンを掛けてみました。

「キュルキュル…ドルルルルン!!」

ふぅ~、良かった。

出鼻をくじかれたけど、気を取り直して出発だ。

しかし、この時はまだ知る由もありませんでした。この先またもエンジンが動かなくなるとは…

(続く)