お正月ムードが過ぎ去ると、次にやってくるのが成人式ですね。かつてはパンパースを履きながら4WDでハイハイしていた彼らも晴れて成人を迎え、これからはいっちょ前の大人として生きてゆく誓いを立てる晴れ舞台です。
そしてわらわら集まったDQN軍団がをぶち壊してはK察に捕獲されていくという、DQNホイホイの役割も兼ねている高度なシステムとも言えます。荒れる成人式はマスコミも飛びつきやすい面白いネタなので、その実態を今や知らない人はいないでしょう。
しかし成人式は一体いつ頃からDQNの自己アピールの場になってしまったのか?そういえば、現在32歳のAkitoが成人式を迎えた12年前にも泥酔してステージに乗り込んで暴れたお馬鹿サンがいたっけな。かつて同じ中学の同級生だった彼はDQN度が更にブラッシュアップされ、バカ殿に出てきそうな白装束に金髪ロン毛というわかりやすいフォルムで仲間達と壇上に駆け上がり、司会者からマイクを奪おうとしたところで警備員に取り押さえられていきました。

「なぜ成人式は毎年荒れるのか?」

と不思議に思うおじさま方にご説明致しますと、マイクを奪いたかった彼らは何かに怒りを感じているわけでもなく、特別な主義主張があるわけでもなく、ただ単に目立っちたかっただけです。かつてのクラスメイト達もみんな大人っぽくなった→負けてたまるか、普段日の当たらない俺だってすごいとこを見せてやる、中学時代の栄光よもう一度!ということで、見えない何かと戦っているのがあのスーパーサイヤ人みたいな髪型の連中なわけです。

彼らDQNが10代の頃は実際クラスで一目置かれ、恐れられ、そしてモテた。その幼い感覚のまま20歳を迎えてしまったのがあのビッグな駄々っ子なのです。クラスメイト達の気をひいてTVにも映って伝説(笑)を作りたいし、かつての仲間達とまた久々に暴れたい、というやつです。

大人になったクラスメイト達にいいとこ見せたいという気持ち自体は大いにわかります。みんなも憧れの人が出席する同窓会に行く時は当然カッコつけて行くでしょ?そうだろ!?…ですよねー

ただ、なぜそのエネルギーをオシャレな服装ではなく仮装大賞に出るような格好に費やしてしまうのか。スマートな立ち振る舞いではなく痰を飛ばしながらのオラオラ系がカッコいいと思ってしまう脳みそがもはや宇宙人です。
警備員に連行されていった本人たちは伝説(笑)を作って満足なのでしょう。しかしその他の大勢にとっては、なぜ貴重な時間を割いて戻った地元でチンパンジーが駄々こねてるステージを見せつけられねばならんのだ、と感じていたに違いない。