と、いうわけで…
今年は記念すべきYAMAHAドラッグスター誕生20周年です!キャーパチパチパチ!
今ではSUZUKIアドレスに寝返ってしまったツアラー野郎Akitoですが、アメリカンブームが去った今も大事に乗られているドラッグスターを見ると今でも嬉しくなります。
それでは、今日は1996年の最初期のドラッグスターのカタログからいくつかピックアップして見てみましょう。
カタログ表紙。
派手なオレンジの車体色は初期のDS4のイメージカラーです。タンクの”DragStar”ロゴの書体も初期独特のもの。今ではめっきり見なくなったなぁ…
よっぽど自信作だったのでしょう(笑)
しかし、明らかに寝ているフロントのキャスター角、低くワイドなタンク、そしてファットなリヤタイヤ。前モデルのビラーゴ400はもちろん、当時のエボのソフテイル、前年(1995年)に発売されたカワサキ・バルカン400/800よりもドラッグスタイルが明らかに強調されていて、ハーレーの単なる模倣ではないところが面白いです。
映画の主人公みたいに荒野を駆け抜けちゃう、ついでにカワイコちゃんもついてきそう、非モテのパッとしない俺にもこんな腹筋ムキムキ&ワキ毛ボーボーなワイルドバイカーになれるかもと根拠のない期待をさせるには充分すぎるページです。またアメリカンな世界観を表現するためになんとスーパーチャージャーやハンバーガーまで登場しますが、車両本体には付属しません(笑)。
背後にいる派手なアメ車はシボレー・ベルエアーのホットロッドカスタムでしょうか。ドラッグスターもUSナンバーを着けていたり、左車線を走っていたりとすっかりアメ車気取りですが、アメリカ法規の保安パーツが着いてないので間違いなく日本仕様です。
というわけで、最初期のドラッグスターはもはやアメリカ文化の一部といえるほどの世界観をひっさげて華々しくデビューしました。当時それほどアメリカ文化に憧れている若者が居たかは疑問ですが、輸入車みたいな本格的な雰囲気を普通自動二輪免許で乗れる400ccで実現させた功績はとても大きいでしょう。
また同年にカワサキからバルカンクラシック400/800、スズキからはデスペラード400/800も発売され、この時期はまさに国産アメリカンブーム到来前夜といったところでした。