我がセローちゃんにはLED RIBBON(サインハウス製)が着いています。
このLEDバルブは8年前の旧モデルではありますが、当時としてはダントツの明るさで、セローの小径ヘッドライトとの組み合わせでも真っ暗な林道を充分照らしてくれるものでした。
しかーし…唯一にして最大のウィークポイントがバルブ後方への大きな出っ張り。バルブ本体の熱を逃すための巨大なヒートリボン(金属製)がバルブ後方にあるのですが、セローの小ぶりなライトカウル内の結構なスペースを占有しており、他のハーネスと干渉しまくって痛めてしまうという弱点がありました。
ハンドルを左右に切る度に聞こえる「ムギュウ~」というハーネスの悲鳴が心臓に悪く、いっそのこと安くてコンパクトなLEDバルブに換えたいけど暗くなるのは嫌だし、う~む…
悩んだ末、こいつに決定!
同社製LEDヘッドライトバルブ”RIZING”シリーズの上位機種です。
ロービームの明るさは2,400lmと、大抵のアフターマーケット製LEDバルブ(1,600lm程度)より50%ほど明るいとのこと。そしてバルブフランジ後方へのヒートシンク張り出し量はノーマルのH4コネクタ並とのことですが、一方でヒートシンク直径は明らかにH4コネクタよりでかいので注意は必要です。
最上位機種のRIZING3(3000lm)もありましたが、おサイフの都合で断念(苦笑)。
ちなみに色温度は4500K、青白いクールな色ではなく昼白色です。元々光量の足りない小径ヘッドライトのオフ車には見やすさ重視で選びました。
さぁごちゃごちゃ言ってないで作業よ!
セローをはじめとしたハロゲンバルブ車には、元々ハロゲンバルブ本体とヘッドライトハウジングの間に着ける防水ブーツがあります。これは両者の隙間からハウジング内への浸水を防ぐためのものなので、まず最初にLEDバルブに移植しましょう。
ハロゲンバルブの場合はブーツを後方側から嵌めていましたが、LEDバルブは後方側に巨大なヒートシンクがあって嵌められないため、LEDバルブ本体から外したフランジ側にブーツを着けます。
次に、ブーツを着けたフランジをLEDバルブ本体に再びドッキング。ブーツはゴム製で劣化が気になるので、KUREラバープロテクタントなどの保護剤を塗布しておくといいかも。
そして、いよいよヘッドライトハウジングに装着します。一旦ブーツをべろ~んと後方へ裏返すと、リテーナー(バルブ固定用の針金みたいなやつ)でフランジを押さえやすくなります。
しかしきったねーなー(笑)
裏返していたブーツを元に戻せば、ひとまず装着そのものは完了です。ここでもKUREラバープロテクタントを(略
いよいよ決戦…じゃなかった結線作業です。
といってもH4コネクタをサクッと挿すだけ。せっかくなので接点復活剤を塗布してから挿してもいいかもしれませんね。
最後にこちらは別体コントローラー部。
ライトカウル内の空間が狭小なセロー250には別体コントローラーのないLEDバルブにしたかったのですが、明るさを求めるとコイツが付属するタイプしかないのが泣きどころ。要するに、狭いライトカウル内でコイツを設置する平面を用意する必要があります。
というわけで…今まで着けていたLED RIBBONと同様にTANAXのETCアンテナ用ステーに装着して、トップブリッジ下に生えていたスタックバー固定ボルトに蝶ナットで固定しておきました(←何て言ってるかわからん)
そして…
じゃーん。
すんなり装着完了!
LEDバルブ後方のボリュームがダウンしたので、以前は渾身の力で無理矢理着けていたライトカウルが簡単に着くようになり、配線ムギュムギュ地獄も無くなってひと安心。
明るさについては今まで着けていたLED RIBBONの3000lmから2400lmに落ちたはずですが、色温度を視認性の高い4500Kにした為かむしろ見やすくなりました。
肝心の色はハロゲンより白く、THE・電球といったあの昭和の色ではありません。最新バイクの純正LEDヘッドライトみたいな色といったところで、何かと設計の古いセロー250が少し若返って見えるのが嬉しいところ。
ライトのガラスはレンズカット付だけどな!