新型コロナウイルスの第6波(オミクロン株)が蔓延するこの時期、普段は在宅テレワークをしている僕が密かに楽しみにしていること。
それは…セローでの出社!
コロナの感染者が急増しているこの時期は、会社から鉄道やバスなどの公共交通機関の禁止令が出ているのですが、自家用車やバイク、自転車、徒歩での通勤はOK。気温的にバイクで走るにはまだまだ寒いのですが、そんなの気にならないぐらい運転が楽しいので、出社業務の指示が出るとテンション上がりまくりなのです。
チョークノブをいっぱいに引き、ガソリンコックを開き、セルスイッチを押すとエンジンが数週間ぶりに目覚める。10代でキャブレター車のドラッグスターとヴェクスターに乗り、20代でフューエルインジェクションのロードグライドやアドレスV125Gに乗り、30代後半にまたキャブレター車のセロー250に乗るという変わった遍歴だけど、10代の頃はただただ面倒と思われた暖機やキャブセッティングもじっくり味わって楽しめるようになったのはオッサンになったからでしょうか(^q^)
コンピュータ仕掛けの燃調コントロールやライディングモードは無いけど、右手グリップと後輪が直結してるかのようなキャブ車特有のハイレスポンスは理屈抜きに病みつき!目を三角にして飛ばさなくても、交通の流れに乗ってギヤチェンジしてるだけでこんなに楽しいなんてホント幸せ。また大型バイク乗りたいけど、このセローはひとまず10万kmまで可愛がってやるぜ!
…と思いながらセロー は順調に走り続け、やがて会社に到着。定時に仕事を終わらせて、夕方の帰り道を自宅まであと2駅の距離まで進んでいたその時、ふとスピードメーターに目をやると…
速度が0km/hを表示している…
停止してるならともかく、今50km/hぐらいで走ってるんだけど…嫌な予感がする。これは電気系のトラブルで間違いないけど、なんとか家まで無事に帰りたい!そう思いながら長い上り坂でスロットルを開け始めたものの、今度はスピードメーターバックライトとヘッドライトが暗くなり、やがてエンジンがガクガクしながら止まってしまった。
セローちゃん、万事休す!
(つづく)