セローちゃんと暮らし始めて早1年。

それまで乗ってたスクーターやアメリカンクルーザーとは異次元の走破性で、廃道が大好物な僕にとってすっかり頼れる相棒になりました。

しかーし。数少ない要改善点のひとつ…それは、冬の始動性が極悪なこと。

年末の伊豆ツーリングの時もそうでしたが、深夜に氷点下まで冷え込むこの真冬の時期、朝エンジンを掛けようとセルをキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルと回しても一向に目覚めず、そのうちバッテリーが上がって結局発進できなくなる事が頻発。冬にエンジンが掛かりにくいのはキャブレター車の宿命ですが、同じく始動性極悪と呼ばれたVブースト付ドラッグスターもチョークレバーをしっかり引けば真冬も普通にエンジンは掛かったものでした。

これは一体どうしたことか。

バッテリーが弱っているのか、それともキャブレターのセッティングなのか。色々考えていると、ふとセロー225乗りの仲間・horiの言葉を思い出しました。「真冬はキャブレターに熱湯を掛けて暖めると掛かりやすい」と。

そんなわけで早速試してみるっぺ。

初売りセールでもらったユニクロの保温マグカップに熱湯を投入。今住んでいるマンションはセローを止めている駐輪場まで3分掛かるのですが、0度近くのクッソ寒い外に持ち出しても熱湯が冷めない保温マグカップは超便利です。
そうしてるうちに駐輪場のセローのもとへ到着。

さぁ、今こそ呪氷の封印から解き放ってやる!

破ァァァァア‼︎‼︎

ドバシャアアア‼︎‼︎

熱湯をおもむろにぶっ掛けた。

セローの場合、キャブレターがかなり車体の奥にあるので相当な勢いで掛ける必要がありますが、はたから見ればどう見ても絶賛いたずら中。こんなんで本当にエンジン掛かるんか?と思いながらもセルスイッチをON。

キュルキュキュキュキュ…ドドッ…キュルキュルドドドドキュルキュルドロドロドロドロ‼︎‼︎

うぉ、マジで掛かった!
よし、これで真冬のツーリングもスムーズに出発だ!

(そのままマグカップ持ってく羽目に)