早速オイルドレンボルトを緩めると、暖まってもいないのにバシャーっと一気に排出されてしまいました。しかもこの怪しい廃油、なんかガソリン臭い…!

これはつまり、クランクケースのオイルにガソリンが混じっている可能性が高いというわけです。そんな事ありえねーと思いたい所ところですが、さっきエンジンを掛けた時にピストンが上死点あたりで苦しそうな動きをしたのが気になります。

もしかすると、あの時圧縮し辛かったのはもともと燃焼室にガソリンが大量に侵入していたからであり、その一部がひと晩かけてピストンとシリンダーの隙間からクランクケース内に流れ落ちてきた…と。

通常、キャブレターがオーバーフローを起こすと、ガソリンはドレンホースで車外に排出されます。しかし、あまりにもオーバーフローがひどくてドレンホースから排出しきれなくなると、今度はジェット類から燃焼室やエアクリーナーにガソリンが流れ込むことが稀にあるとの記事を今回ネットで見つけて唖然としました。

「クランクケース内に大量に侵入してきたのはガソリンで間違いない…その前に燃焼室とエアクリーナーにもガソリンが侵入していたから、プラグがかぶってエンジンが掛からなかったと」

一人でブツブツ言いながら新しいオイルに入れ替え、プラグを乾かし、エアクリーナーボックスを分解すると…

ジョバババ~

なんと、ものすごい量のガソリンが滝のように排出されました。その量は1リットルにも迫るぐらいで、あっという間に地面に再びガソリンの水たまりができてしまったほど。なんだこりゃ…エンジンに流れ込んだ分も考えると、タンク内のガソリンは相当減ってたんじゃねーか?あぁ貴重なハイオクが(絶望)

とにかく、そろそろオーバーフローの原因を根本的潰さないとまずい。フロートバルブの動きを妨げているタンク内の錆を根こそぎ除去せねば!

というわけで、こんなものに登場してもらいます。

エーゼット タンクサビ取りクリーナー

バイク雑誌で有名な花咲かGタンククリーナーの半額以下でしたが、その効果や如何に⁉︎

(続く)