前回から随分と更新が滞っていてごめんなさいm(_ _)m

実は最近住宅なんて購入してしまい、引越しや整理整頓でバタバタしておりました(言い訳)。これから地獄の35年ローンですが、もうマンションの駐輪場で腰上をバラバラにしなくても済むので幸せ絶頂ですw

というわけで、セローちゃんのエンジン弄りの続きです。

前回、WPC処理のためにエヌ・イー様にパーツ類を持ち込みました。具体的にはピストン、ピストンピン、ピストンリング、シリンダー、そして以下のカムシャフトなのですが…

この怪しいカムシャフト。

もちろんセロー250純正品ではありません。

こいつの正体は、ヤマハの海外向けATV・YFM250R用のハイリフトカムシャフト(ハイカム)。よくわからないATVのハイカムをまさか流用するなんて、Akitoは脳がスポンジ状になったのかと心配されそうですが、とりあえず下のYFM250Rのエンジン周りを見てちょんまげ。

どっかで見たことあるエンジンでしょ?

そう、セロー250乗りならこのエンジン周りにピンと来るはずです。クランクケースカバーの凹凸形状は少し違うものの、それ以外は既視感のある見栄えにハッとする方もいるようにこのYFM250はセロー250と同じエンジンを積んでいます。マシンの性格的にも両者オフロードマシンという事もあり、低回転からトルクが粘るこのエンジンが使い回されているのでしょう。ちなみにスペックも全く同一でした。

先ほどのハイカムはこのYFM250R用の社外品で、ATVのチューニングパーツとして出ている製品です。

作用角やオーバーラップは高回転寄りとなり、リフト量も7.9mmから9.1mmと大きく増えてエンジンが化けるのを予感させる数値です。また殆ど知られていませんが、このセロー250の3兄弟(トリッカー、XT250X含)にポン付けできてしまう唯一のハイカムのため、以前からとても気になってました。

高回転寄りになるといっても、セローより重いATVをまともに転がせるから多分大丈夫だろうという楽観論でここは人柱になってみます!eBayで入手しましたが日本では考えられないほど安かったしw

ひとつだけ注意したいのが、このハイカムにはカムベアリングが付属しないこと。セロー250のカムシャフトの車体外側にはカムベアリングが圧入されていますが、これを引き抜いてハイカムに移植することはできないため別途新品を用意する必要があります。詳しくは後ほどエンジン組み立ての回で…