
「ズドン!!」
突然のシート下からの強烈な衝撃!
やばい!
すぐさまスロットルをオフにし、ミラーで後続車がいないのを確認して急停車。これはエンジンやっちゃったか…

あの衝撃はピストンの軽い抱き付きとかいうレベルじゃない、ピストンに穴が空いたかコンロッドが折れたか…
歩道を押し歩きながら、頭の中がぐるぐる回り出しました。
でも一体どうしてだ?焼き付き対策としてしっかり300kmは慣らし運転したし、ハイオクガソリン、ヤマハの2サイクルスーパーRSオイルにオイルポンプ増量加工、混合給油、強化クーリングファン、プラグ熱価UPとそれなりに施していたはず。ポートのバリがない事も確認して組んだし、これだけやってすぐ焼き付くほどデリケートなら、実用スクーターにボアアップなんてするもんじゃなかったのか…
そう思いながら5kmほど押し歩いて自宅に到着。途中に登り坂もあったけど、この時ばかりは軽い車体で本当に助かりました。
さて、早速エンジンヘッドを開けるとします。ピストンリングだけで済めばいいけど、もしこのデイトナ製ビッグボアピストンが逝ってたらなかなか手に入らないぞ…良くて半年、下手すりゃ1年以上待つかもなぁ。
そう思いかけたところで、ふと手が止まりました。
「ん、待てよ…」

あの「ズドン」という衝撃、そういえば身に覚えがあることを思い出しました。
それはセロー250の前に乗っていたアドレスV125Gで、バイパス爆走中にドライブベルト切れを起こした時。その時もシート下からの似たような衝撃に見舞われましたが、今回も含めて金属的な破壊音みたいのは聞こえなかったのです。
というわけで、プーリーカバーを開け始めました。もしエンジンじゃなくてベルト切れだったら新品に交換すれば良いので不幸中の幸いで終わるかもしれない、いやそうであってくれ…
そう念じながらカバーをパカっとな。

ビンゴー!!!
ズタズタに切れたドライブベルトが登場!

なぜこうなっちゃったんだろう(白目)
ここでキックペダルを蹴りおろすと、エンジンが「ぶべべべべ」と快調にアイドリングし始めてひと安心。デイトナのビッグボアキットは無事でした。
原因が判明したところで、早速Amazonに部品注文です。今回はベルト切れで済んだとはいえ、しょっちゅう自宅まで押し歩きするのは勘弁!というわけで今回は妥協せずにホンダ純正ベルトを、そしてもう1つあるものを続いて注文。それは…
(まだもーちょい続く)