クランクシャフトを手で回すとゴリゴリと絶望的な音がするものの、クランクケース外側に着いているフライホイールやドライブプーリーには異常なし。
これはつまり、異常の原因はクランクケース内部にあることでほぼ間違いなし!しかし、内部にアクセスするためには左右2ピース構造になっているクランクケースを特殊工具で分離する必要があります。この作業の高いハードルを諦めて大人しく廃車にするか、エンジンごとリビルト品に交換してしまう手もありますが、先日外装をピカピカに交換したばかりなのでまだ廃車にしたくないし、信頼できるリビルトエンジンも30年近く前の原付のためほぼ無し。かといって誰がどれぐらい使ったかわからない怪しい中古エンジンを使うよりも、自分で直した方が信頼できるんじゃね?
というわけで…
やってやんぜコンチクショー!!
(丸ごとエンジンごっそり抜いたの図)
あいにく我が家には立派なガレージは有りませんが、じっくりコツコツ弄るため庭に持ってきました。以前のような賃貸マンションの駐輪場では夕方には片付けなければならなかったけど、戸建てだとタイムリミットを気にせず弄れて幸せ!
まずはプーリーカバー(車体左側)を開け、ドライブプーリー類とVベルトを外します。カバー内部はVベルトの黒い粉末状のカスできったねぇ状態なので、ついでに灯油やパーツクリーナーで綺麗に洗浄しときましょう。
続いて車体右側です。前回はファンカバーを外して強制空冷ファンとフライホイールを外していた場所ですが、更にステーターコイルも外します。
ここで登場した特殊工具、その名も「クランクケースセパレーター」!
クランクシャフト端点を支点にして、手前側のクランクケースを引っこ抜く仕組みです。
僕はこれを持っていなかったのでバイク仲間に相談したところ、「持ってるから貸すよ~」と郵送してくれました。この場を借りて熱烈謝謝!
そんなこんなで、クランクケースセパレーターの活躍であっさり分離できてしまったクランクケース。プラハンでガンガン叩いてもまったく分離できなかったのに、いやはや優秀な工具でした。
ちょっとバイクを弄れる程度の腕なら諦めて撤退するであろう、クランクケースの分離作業。僕自身もここまでやるべきかは迷いましたが、この特殊工具のおかげでエンジンの最深部をバラすという貴重な体験ができたことを貸してくれた友人に感謝します。
とまぁ、最後のまとめみたいな文体になってるけどまだまだ続くぜ!!