上海出張③

ピピピピピピピピピピ


「ん、ようやく朝か…」


スマホの目覚ましで目が覚めた。

まだこのホテルはWi-Fiが来ているものの、そうでなければSIMカードを抜いたこのスマホはほとんど時計代わりにしかならない。

そのWi-Fiを経由したネットも、Googleをはじめとしたいくつかのサイトは当局によって接続が遮断されている。こういう時には日本という国がどれだけ自由で平和かということを実感してしまう。


レストランで朝食を済ませ、ホテルから歩いてすぐの上海支社に出社すると、他にもアジア各国からの中途採用者たちが続々集まってきた。
中国、韓国、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール…全部でざっと50人ほどだろうか。今回、2日間にわたってアジア地域の中途採用者向けの研修が行われるとのことで、その間の会話は共通語である英語のみ。集められた参加者は一定レベルのTOEICスコア保持者とのことで、もちろんほぼ全員が英語ペラペラだ。

え…俺?
そりゃもう絶望的だのなんのって…

TOEICスコアも読み書きで稼いだので、英会話なんて当然サッパリだ。特に英語耳が全然できてないので、研修のグループワークが始まっても耳をダンボにしながら何度も訊き返すしかない。

四川省出身の同期によれば、英語をペラペラ話している目の前のアジアの若者たちは、子供の頃から相当な競争を勝ち抜いてきた猛者ばかりだという。特に、ここ上海は一定条件を満たした人民に付与されるビザが無いと居住できない経済技術開発区で、そこにに勤めている中国人は羨望の眼差しを一身に受ける生粋のエリートというわけだ。

一方、こちらは身振り手振りを交えてひどい英語で必死に伝えようとするが、そんな自分を彼らは「それってつまりこういう事かい?」と受け止めてくれる。エリートでしかも優しいとか、もはや非の打ち所がなく完敗である。俺ももっと真面目に勉強していれば…いや、もっと早く海外に行って外の世界を知っていればと悔やまれる。

やがて2日間の研修が終わり、東方明珠電視塔(テレビ塔)近くのレストランを貸し切ってディナーパーティーが執り行なれた。色んな国の人と話したが、特にバスの車内から仲良くなった中国人は上海の家賃が恐ろしく高いこと、少し前まではトヨタが多かったが今はフォルクスワーゲンが一番人気なことなど色々教えてくれた。


もっと英語でペラペラ会話できれば、世界中の人間とまではいかなくても、今とは桁違いの人々と知り合えるはずだ。狭い日本を飛び出しても色々楽しめることは、すなわち絶大な自由を手にすることと同じではないか。

よし決めた。

次の挑戦は英語をペラペラ喋れるようになること。長期的な目標だけど挑む価値は大いにあるはずだ。

2 Responses to “上海出張③”

  1. たか より:

    ご無沙汰しております
    以前アキトさんが学生時代に1度だけ一緒にツーリングさせていただいたオレンジのドラッグスターツアラーのたかです
    ホームページから現在のご活躍を拝見させていただいています

    英語、大切ですね
    私もあの後離婚→再婚で現在の妻はフィリピン人、妻はほぼ日本語ペラペラですが、英語のほうがわかりやすいみたいでテレビや映画はほぼ英語で見ています
    私も時折海外(主に東南アジア)に旅行しますが、英語ペラペラなら今以上に楽しめるだろうと思います
    私も勉強中ですが、アキトさんも頑張って英語耳作ってください。
    今、うちの3歳の娘も英語を話し始めているのでうちの中は日本じゃないみたいです...

    • -Akito- より:

      たかさん、お久しぶりです!
      オレンジのDSツアラー、懐かしくもはっきり覚えてますよ。よくぞこのHPに辿り着いてくれました。

      ツーリングでご一緒した時から10数年が経つと流石にお互い色々変化してますね。ご結婚されて今では3歳のパパ、実は僕も全く同じ状況です(笑)。
      娘さんはとてもいい環境の中で育たれてますね。英語耳を作るには、たまにテキストを読むのではなく常日頃から英語が空気のように流れてる環境が必要と痛感してるところです。

      今からでも間に合う(と思ってる)ので、お互い楽しみながら英語ペラペラ人を目指しましょうね。
      まだまだ若いもんには負けん!

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