格安ビジホの部屋がとれたところまでは良かったものの、脱衣所の排水口からお湯が逆流するという熱烈な歓迎を受けた僕。
しばらくしてお湯は引いたものの、床がびっしょびしょで話にならないのでフロントへ出向き、ありのままにクレームを伝えてみた。
従業員「え…あ…すいませんでした」
うーむ…この人大丈夫か?
きっとこういうクレームに慣れてないんだろうけど、鳩が豆鉄砲喰らったような顔で次の言葉が何も出てこない。研修中のバイトじゃあるまいしそれでは困るんだけど。
しょうがないので、脱衣所の床が水浸しで困っていること、今すぐ部屋に来て点検して欲しいことを伝えた。ところが…
従業員「点検はチェックアウトされた後にやりますんで…」
…あ? ヴァカジャネーノ⁉︎
それじゃ遅い、今やってくれと言っても壊れたCDみたいに同じ音声を繰り返すだけ。なんだこいつは…事態が理解できてないのか、深夜で1人しかいないから持ち場を離れられないのか。どちらにせよ何もしないのはないだろう。普段なら流石にキレるところだったが、いかんせん眠さMAXだったので、部屋に戻って自分で床を拭いて寝た。
まったく、素晴らしいおもてなし空間だぜ…
-最終回へつづく-