というわけで、無事に終わった一泊二日の静岡出張。

この夜は華のフライデーナイツということで、本来は滞在先から地元に音速で帰るところですが、僕はいま滅多に来られない静岡に来ているわけで。


「よし、連絡してみよう」

スマホを取り出してメールを送った宛先は、結婚して静岡に引っ越した友人。先日生まれたかわいい赤ちゃんを見に行きたいと思ってたけど、250ccのセローでの日帰りは距離的に厳しくて諦めてました。
しかし、ここからだと30分で行ける!

友人からも明日の午後に予定を空けてくれるとの返事が来たので、ビジネスホテルにチェックイン。

これは仕事と違って完全にプライベートですが、その費用を自腹で払えば出張後の旅行もご自由にというフリーダムな会社なので、有難くそうさせてもらう事にしました。
とはいえ、自腹分はなるべく安く抑えたいもの。

昨日泊まった温泉付のところとは違い、今夜はその半額ほどの格安ビジホ。一体どれだけショボいのか気になるところですが、こちとらバイク旅で蛾だらけのライダーハウスとかに泊まってきたから大抵のことでは驚かないはず。
そう思いながらも部屋に入ると…


「おお、意外とまともじゃん!」

少しばかり古さは否めないけど、基本的に清潔さが行き届いてるしベッドの布団もふかふか。ドアはカードキー施錠だし、机上にはスマホの充電器もある。簡単な朝食も付いてるし、これで¥2,980なら温泉がなくても充分満足だ。

そう思いながらユニットバスにお湯を張り、熱いシャワーで2日間の疲れを洗い流した。

そして何食わぬ顔で栓を抜いたその時…

静かに異変はやってきた。

-つづく-