ハードサドルバッグ(Harley-Davidson製)_1

ツアラーカスタム最大のアイデンティティ、ハードサドルバッグです。
よくある革製のソフトサドルバッグに比べて、容量や堅牢製の面で優れています。
また、車体色に塗装すればあたかもボディの一部であるかのように見えるため、車体がかなり大きく見えます。

ハードサドルバッグ(Harley-Davidson製)_2

このハードサドルバッグは1960年代のハーレーダビッドソン製。
ショベルヘッドエンジンのこの時代、ハーレーはボウリングやゴルフ用品のメーカーであるAMF(アメリカン・マシーン&ファウンダリー)社の傘下にあったのですが、その時に吸収したFRPの加工技術でフェアリングやキングツアーパック、ハードサドルバッグを作りだすことができました。
ご存知のとおり、軽く強度に優れたFRPはバイクの収納用品にはピッタリで、これは従来の革に代わる大きな進歩だったといえます。

ハードサドルバッグ(Harley-Davidson製)_3

ただし、ショベルヘッド用ハードサドルバッグは1点だけ注意すべき点が。
ふたと本体が簡単なフックとキーロックのみで固定する構造のため、キーを開けた時は完全に分離する構造になっています。
しかもキーは振動で勝手に開錠されることがあるため、走行中に突然戦闘機の脱出シートのようにぶっ飛ぶという日米安保条約が揺らぐことがあります。
SPITFIREも3回ほどぶっ飛ばしてしまい、しまいにはホームセンターで買ってきた食器棚用のヒンジを横に着けて対策をしました。


とはいえ、左右合わせるとなかなかの容量なので、ツーリングがラクラク!
雨を気にする事もなく、また鍵付きなので中の荷物の盗難の心配も無用。
アメリカンカスタムでは珍しく、外見と機能性を両立したパーツです。

ハードサドルバッグ(Harley-Davidson製)_4

ハードサドルバッグ付属のハーレー用ステーに、自作のステーを組み合わせてSPITFIREに装着していました。
リヤフェンダーストラットに固定するボルトには、ツーリングネットを引っ掛けられるアルミ製フックもついでに装着。

今では車種別専用ステー付で簡単に装着できるサイドボックスキット(フタぶっとび防止対策済)がアメリカンドリームスから発売たこともあり、工作機械を持たない人にとってもサイドボックスカスタムが身近なものになってきたのではないでしょうか。



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