会社からの帰り道にエンジンが止まり、完全に沈黙してしまったセローちゃん。一旦OFFにしたキーをONにし直してセルボタンを押してみるものの、一瞬「カカッ」と反応すると同時にまたメーターが消灯してセルモーターが回らない。

これは間違いなくバッテリー上がりの症状だけど、走りながらこうなってしまったのは何らかの原因で充電されていないという事です。現時点で考えられる原因としては…

  • バッテリーの寿命
  • ワイヤーハーネスの断線
  • レギュレーターの故障
  • ステーターコイルの故障

といったところでしょう。

本当の原因を絞り込むには電気系統をテスターで診断していく必要がありますが、そのためにはまずこの不動セローを家まで持って帰らなければいけないわけで…どうしよう(涙)

思い出せば4年前ほどに奥多摩でレギュレーター故障でまったく同じことになったけど、あの時のように押し掛けしてエンジンを掛けるしかない!

とりあえずギアを3速にして、セローを全力で押して15km/hぐらいでクラッチを一気に繋ぐものの…

「ズズズズー……

後輪がロックしてエンジン掛からず。

思い出してみれば、去年の今頃にエンジンヘッド面研磨でハイコンプにしたので簡単には掛からないわけです。仕方ないのでギアを入れたまま後退させ、ピストンを下死点位置に戻してから再び押し掛けをすると「ブォォォオン!!」と掛かりました。

しかし、エンジンが掛かってもまともにバッテリーが充電されない状態には変わりなく、僅かに電気が残っていたバッテリーが空になったらまた止まってしまいます。自宅まではあと2駅分の距離があり、長い登り坂もある…つまり、バッテリー切れで再び止まってしまうまでの間になるべく走行距離を稼ぐしかない!!

「頼む…もう少し持ってくれ!!」

押し掛けで再始動したエンジンを、間髪入れずにアクセル全開でぶっ飛ばす。しかし少し進んだところで再びメーターとヘッドライトが消えてエンスト。何とかこの登り坂だけでも…と念じながら押し掛けし、エンジン始動とともにアクセル全開→約100メートルでエンストという流れを汗だくで繰り返します。そのうち、押し掛けでのエンジン始動直後にアクセル全開で飛ばせばエンスト後の空走距離を稼げることがわかり、30回くらい押し掛けを繰り返してなんとか自宅へ帰ることができました。

その後、4日間ほど筋肉痛に見舞われたことは言うまでもありません/(^o^)\

次はいよいよ原因究明編!(つづく)