ジョルノ  エンジン修理②

出勤中にエンジンの調子がおかしくなり、キックでも再始動ができなくなってしまったジョルノちゃん。百烈キックかましてもまったくクランキングしなくなってしまったので、ひとまず最寄り駅の駐輪場に預けて電車で出勤し、帰りにレンタルした軽バン(スズキ・エブリィ)でドナドナします。

積み込み用のラダーは当然ないので、マッスルパワーで「ふんぬッ!!」と持ち上げて積み込みます。60kgぐらいの原付で良かった…あとは転倒防止のためロープで固定して自宅へ凱旋だぜ!

そんなこんなでドナドナしてきたジョルノちゃんですが、早速クランクが動かなくなってしまった原因を考えながらバラしていきます。

シリンダーヘッドを開けて中を覗いてみます。

2スト原付でよくある焼き付きかと思いきや、ピストントップとシリンダー内壁は特に何ともなさそう。

一応ピストン側面も確認しなきゃと思い、シリンダーを外してみますが…

ピストン側壁に少し擦った痕はあるものの、クランキングができなくなるほどの異常はなし。

この状態で固着していたはずのクランクシャフトを手で正転・逆転方向へぐりぐり回すと、ゴリゴリと嫌な感触を伴いながらも動きはじめました。

これは…腰下(クランクケース側)のトラブルか。

というわけで、お次はクランク軸に取付けられているフライホイールと強制空冷ファンを外してみます。これが何らかのトラブルでブレて周辺部品に接触すると、クランク軸が動きにくくなってもおかしくないはず。

フライホイールと強制空冷ファンを外し、オルタネーターが剥き出しになりました。てっきりバキバキに当たった痕があるのかと思いきや、こちらも異常なし。反対側のプーリーカバーも開けてみましたが、Vベルトがぶった切れて絡まっているということもありませんでした。

ま、まさか…

この状態でまたクランクシャフトを回してみますが、さっきと変わらずゴリゴリした感触が伝わってきます。更に回すと、5ストロークほどしたところで「ガツッ!」と抵抗がいきなり大きくなって止まってしまいました。

これは腰下分解コースやわ…

(しばらくつづく)