ホームラジオ リフレッシュ作業

Akitoが独身時代から使い続けているソニーのホームラジオ・ICF-9740。

このいかにもTHE・昭和という重厚な木製キャビネットデザインは、まるでかつてのセパレートステレオ(じいちゃん家にあるような、レコードプレーヤーを装備した巨大な木目調のアレ)に通じるものがあります。勝手に触るなと叱られそうなあのシブい雰囲気をコンパクトなラジオにまとめた姿が小学生の頃から気になっていました。

そう…実はこのラジオは1982年から2005年まで製造されたロングセラー商品だったわけですが、社会人になっても忘れられなかったので程度極上のUSED品を入手!今は小学生の息子のいるマイホームのインテリアに溶け込んでおります。

しかーし、長く使ううちにメッキ処理されたダイヤルがくすんで輝きを失ってきているのが気になっていました。そこでホムセンで買ってきた金属磨きでピカピカにしてやることに。

メッキパーツは高級感を演出しますが、放っておくといつの間にかくすんできて錆びてしまうというのがありますね。このメカニズムについては詳しくないのですが、操作する指や空気中の水分を吸ってしまうことで起こるのかな。まぁ何にせよピッカピカに磨いてみます。

ダイヤルの端面はまるで旋盤で削り出したダイヤモンドカット(光が放射状に反射するやつ)の仕上げとなっていました。高級車のアルミホイールにもこういうデザインがありますが、これは円周状に無数に彫られた微細な凹凸形状によるもの。これを磨き過ぎると凹凸が失われてしまい、光がゆがんで反射するようになってしまうので注意しました。今更ですが電動ドリルにチャッキングして回しながら磨いた方が良かったかな…

ダイヤルの外周面は平目ローレット形状(いわゆるギザギザ)となっていて、当然ですが操作する時の滑り止めには効果があるものの磨きにくいったらありゃしねぇ。ギザギザの谷の部分の汚れを1つ1つ磨いていたら、ダイヤル3個分であっという間に1時間ぐらい過ぎていくという電撃イライラ棒もびっくりの集中力ゲーム状態。ぐぎぎ…耐えろ、耐えるんだ…

そして、磨き作業完了!!

くすみが思ったよりしつこく、時間が掛かりましたが何とか輝きを取り戻しました。ラジオ全体としては小物パーツですが、デザイン上のアクセントになっているのでキラキラ輝くと若返って見えるでしょう。これからは1年ごとに磨いとこうかな。

往年の姿にリフレッシュしたICF-9740。

今どきモノラルでダイヤルチューニングのみですが、このダイヤルインジケーターもあのセパレートステレオ譲りの質感の高いデザインです。また16cmの大型フルレンジスピーカー、トーンコントロール、ラウドネス機能で単機能ラジオとは思えない厚みのある音が出るのも新鮮。デザイン的にも最近のシンプルモダンインテリアに合うので、ラジオをよく聞く方にはradikoの他にこんなのもアリかもしれませんね。