今日も満員の小田急線になだれこみ、吊り革争奪グランプリで幕を開けるサラリーマンの朝。そんな電車通勤をハッピーにすべく、新しいLightningイヤホン「radius HP-NHL21K」を導入しちゃったんだぜ。
iPhoneユーザーのAkitoはLightning端子に直挿しするデジタルタイプの高音質なイヤホンやヘッドホンが好きで、春先までも某PHILIPSのLightningヘッドホンを使っていました。しかーし、同社初のその製品は音質は秀逸だったものの断線トラブルが頻発したためアディオス。そこで後釜として、普及価格帯のLightningイヤホン界でスペック・音質共にトップクラスで、なおかつLightningデバイスの実績が豊富で耐久性も期待できそうなradiusのこいつに決定。
定価は2万円台後半で、これまでに買ったイヤホン史上最高額。実は運良く新古品を半額Getできたのですが、そうでなければちょっと手が出なかった。
パッケージはそれほどコストを掛けずにいい雰囲気を出していて交換が持てます。やたらとパッケージが立派な海外製品もあるけど、それより製品そのものに金掛けて欲しいですしおすし。イヤホンのハウジングから出ているケーブルはナイロン素材でコーティングされていて質感はあるけど、ワイシャツの襟に当たるたびにガサガサ音が伝わってくるらしく残念。ケーブルクリップで服に留めて襟から浮かせてやりましょう。
引っ張り出してみたの図。
リモコンにはDAC(デジタル/アナログコンバータ)、ヘッドホンアンプ、全指向性マイクが内臓されていて、ボタンは通常より1つ多い4ボタン式。同社のハイレゾ再生アプリ「Neプレーヤー」を使っている間、一番下のボタンでイコライザを切り替えられるのがこの製品のウリらしい。Lightningコネクタ部はアルミ製でしっかりしてる印象。
さーて、眺めるために買ったわけじゃないので早速聴いてみようぞ。ドライバ径はΦ11mm、周波数帯域は5Hz〜24000Hzとあるが果たして…
まず低音域。
5Hzという低周波数から出せるだけあり、手のひらサイズからは想像できない、大型サブウーファーを常時効かせたような量感たっぷりの重低音をたやすく出しやがります。実は密閉型のカナル型イヤホンであればエントリーモデルでも低音を効かせやすいのですが、このモデルはドライバを強力な磁石とヘッドホンアンプで駆動しているためか、音のONとOFFのレスポンスも非常にはっきりしています。つまり、ボワボワではなくドドドドという感じ。重低音を売りにしている製品でないはずですが、これは質・量ともに重低音好きも満足できそう。
次に高音域。
24000Hzという上限はハイレゾ領域をフルカバーできていないものの、可聴領域を軽く超える範囲まで再生できるので通勤イヤホンとしては充分なもの。そして単にキラキラした高音が出るだけでなく、やはり強力な磁石とヘッドホンアンプのおかげで音の輪郭が非常にはっきりしているのが嬉しい。歌い手が次のパートに向けて息を吸う音、ギタリストの指が弦の上を移動する摩擦音など、今まで気付かなかった音まで生々しく聴こえてきます。聴き慣れた歌でも新たな発見があるのが面白い。
そんなわけで、縁あってAkitoのもとにやってきてしまったLightningイヤホン。ヘッドホンと違ってメガネしてても痛くならないし、暑い日も蒸れないので、あとは地獄の通勤ラッシュでも壊れない耐久性さえあれば満点かな。
とゆーワケで、また人柱になってみる(笑)