東京・沼袋のオルガンジャズ倶楽部で開催されたハモンドXK-5のジャパンプレミアイベントに行ってきました!

このオルガンジャズ倶楽部とはヴィンテージB3がででーんと置いてある粋なBARなのですが、そこでハモンドスズキから来月に新発売されるハモンドオルガンXK-5の発表と、B3とのブラインドテスト(目隠しをした状態での聴き比べ)が行われたというわけです。


ハモンドオルガンの名機として名高く、1973年を最後に生産が完了したB3に、最新のデジタル技術でどれだけ近付けるか。デジタルでは単に綺麗で透き通った音を出すことは得意ですが、アナログ楽器特有の歪み、ノイズなどの独特の味わいまでも完璧に再現することは長年の課題でした。そのリアリティの追求はデジタルにとって終わりがないのだと思いますが、最新モデルのXK-5はブラインドテストで自信をもってB3と聴き比べてもらえるぐらいのクオリティになっているとの事でした。

今回のXK-5では予告写真通り、ハーモニックドローバーが上下2セットづつに増えたり反転液晶ディスプレイが採用されたりしましたが、他にもB3のような多列接点鍵盤の採用、音源とレスリーシミュレーションの進化、現行XK-3cに比べて数十倍に飛躍した演算性能、PCとの接続機能、下鍵盤/足鍵盤との新方式での接続、シンプルになった背面デザインなど、新たに色々なことがわかりました。

前回のSKシリーズに続き、今回もXK-5の開発に深く携わったハモンドオルガニスト河合大介さん。開発秘話を熱く語って頂いた後のブラインドテストでの生演奏は、実は今回一番楽しみにしていたスペシャルプログラム。家具みたいに巨大なレスリースピーカー(Model 122)から奏でられたロータリーサウンドは、体の芯までビリビリ揺さぶるほど超パワフルで、いつもヘッドホンを着けて弾いていた自分には一生忘れられないインパクトでした。

ん?Akitoは肝心のブラインドテストでB3とXK-5の聴き分けられたのかだって?

HaHaHa!

そりゃもちろん余裕、余裕でわからん!

なんせXK-5はもちろんB3の生音を聴くのも初めてだったしな!

その後の試奏イベントでは、XK-5はもちろん、伝説のヴィンテージB3+レスリーでAkitoの自作曲を弾かせてもらうという夢のようなひとときを楽しませてもらいました。


70年前にハモンドオルガンを世に送り出したローレンス・ハモンドさん、見てますか?21世紀になってもその伝統と系譜はしっかり受け継がれてますよ!