さて、前回に引き続いて今日も再びHUD(Head Up Display)のマニアックなネタです。
今のところ、残念ながらアフターマーケットでバイクに後付けできるタイプのHUD専用機はラインナップされていません。
(Dakota Digitalとか作れそうだと思うんだけどな〜)
しかし、ここで諦めてはテクノツアラーカスタムの扉を開けません。マイノリティなカスタムをする以上、パーツがバイク用品店の陳列棚に並んでいる方が不思議なのです。
バイク用という狭い枠を超えて、あらゆる方面から使えそうなネタを引っ張ってきましょう。
そして、HUDの素材になりそうなネタとして今回はとても身近なものを使います。
それは…スマートフォン!
皆さんはバイクで走行中、スマホをどんな使い方をしていますか?
特に何も使ってない方、音楽を聴いている方、Bluetoothインターコムで電話の待ち受けをしている方など色んな使い方があると思いますが、ナビアプリ等で画面を常に使っているわけでないのであれば…その液晶画面をバイクの追加計器パネルとして使ってみませんか?
”HUD”でスマホアプリを検索すると、出るわ出るわ、数々のHUDアプリが!
これらは本来クルマのダッシュボードの上で使われることを想定していますが、もちろん雨とにさえ気をつければバイクにもOK。
AkitoはiPhone6 Plusを使っているのですが、数々のiPhone用HUDアプリの中でも良さそうだったものを紹介します。
HUD ManiaX(有料アプリのみ)
SF映画の乗り物のコックピットのような近未来的デザインのHUD。
GPS Dash
オーセンティックなHUD。実際に高級車に装備されているタイプを連想させられます。
Dynamic Speedometer
シンプルだがインパクトのあるHUD。アナログメーターが恋しくなったデジタルメーターユーザーに。
これらのHUDアプリで、画像のようなスマホ画面をバイクの追加メーターと見なすのも良し、HUD(反転)モードにしてウインドスクリーン上に投影させた映像をHUDとして楽しむのも良し。
投影される情報はアプリにもよりますが、スマホ本体のGPSやセンサー等から速度、方位、加速/減速G、時計、高度などを表示できるようです。
専用機になると数万円はするであろうHUDや追加メーターですが、簡易的なものとはいえスマホ1つと数百円で導入できてしまう。
また、走る時の気分によって様々なデザインのHUDアプリを切り替えたり、メーターに合わせて色も変えられる。
スマホにはまさに汎用機の強みが凝縮されていて、元々パーツの少ないテクノツアラーカスタムには欠かすことのできないマストアイテムになる気がします。
ただし、常に画面を点灯させ続けるため常時給電が必須なこと、スクリーンに投影させるHUDモードは昼間は殆ど見えないことが難点。
まずは無料アプリで試しに雰囲気を味わってみるのもいいかもしれませんね。
次に、走行中はスマホをナビ代わりに使う方や、「HUDにはもう少し役に立つ情報を出したい」という方へオススメなのがコレ。
これはナビアプリなのですが、なんとGARMIN社のHUD専用機付。
ナビアプリの地図を表示させてるスマホとBluetooth接続することで、右左折などのピンポイントなナビゲーション指示だけをHUDに映し出すというものです。
冒頭で紹介したHUDアプリが雰囲気重視なのに対し、こちらは本質的に実用性を追求したものになっています。
HUD専用機が分厚い、文字色が変えられないなどの難点はありますが、専用機ならではの強力な照射光のため昼間も問題なく使えるとのこと。
個人的にはこのHUD専用機のバージョンアップに期待かな。
以上、ちょっとマニアックなHUDカスタムの話題でした!