いよいよ開幕した東京モーターショー。
高校生の頃から通ってたこのイベントですが、会場が幕張メッセから東京ビッグサイトになってから一段と身近になって助かってます(会場は狭くなったけど)。
44回目の開催となる今年も色々な国内外のメーカーが出展していて、その中には自動車メーカーだけでなくサプライヤーやバイクメーカーもあります。ショーには来週足を運ぶ予定ですが、既に気になっている出展車両をメーカーごとに1台づつ書きとめていっちゃいます。
まずはYAMAHA。

言わずと知れたバイクメーカーですが、元々は楽器メーカーからスタートした会社でした。今でも楽器、バイク、家具など互いに関係の無さそうな分野を手掛けている不思議な企業ですが、ネットで調べていくうちに以下の面白いコピペを見つけたので紹介します(以下コピペ新聞より引用)。
ヤマハの歴史

・最初は輸入ピアノの修理→楽器関係作る

・楽器やってた流れで電子楽器も作る→DSPも作る

・DSPを他に利用しようとして→ルータ作る

という流れで、楽器、電子機器、ネットワーク関係の製品を作るようになった。
じゃ、なんで発動機や家具とかも作ってるかというと、

・ピアノの修理で木工のノウハウが溜まる→家具を作る→住宅設備も作る

・戦時中に軍から「家具作ってるんだから木製のプロペラ作れるだろ」といわれて戦闘機のプロペラ作る→ついでにエンジンも作る

・エンジン作ったから→バイクも作る

・エンジン作ったから→船も作る→船体作るのにFRPを作る

・FRPを利用して→ウォータスライダー→ついでにプールも作る

・プールの水濁ったんで→浄水器作る

・失敗作の浄水器で藻が大繁殖→藻の養殖始める→バイオ事業化
(引用おわり)
う〜ん、なんて面白い企業なんだYAMAHA。

特に失敗を元に事業を拡げてしまうところが何ともクール過ぎる。
さて、話が脱線しまくりですが、そんなYAMAHAの東京モーターショーでの気になる出展車両がこちら。

  
MWT-9
フロント2輪のスポーツバイクコンセプトです。

リバーストライクとでも言いたいところですが、ちゃんとバンクするみたいなのでバイクにカテゴライズされるんでしょうか。
この形式のバイクは既にYAMAHAからトリシティとして既に市販されていますが、あちらが特長として安定性を謳っているのに対しMWT-9はフロントの路面追従性(グリップ)の向上というスポーツ性能を全面に出している点。

確かに前輪が2つになったことでグリップは大幅に増えそうだし、万が一限界を超えて滑り出しても即転倒という事は無さそう。と言うより、その前にリヤが滑り出してD1グランプリ状態になって超おもしろそうだ。
気になるのはフロントの重量増。片持ちフロントフォークとはいえ、前輪やそれに付随するパーツが単純に2倍に増えていると考えると、軽快感はどこまでスポイルされているのだろうか。それをフロントグリップの向上と天秤にかけたらトータル的にどうなのかは実際に乗って体感しないとわからない。だからこそ、この「規格外」の新しいスポーツマシンには興味が惹かれる。
膝を擦るほどのフルバンクはできないだろうけど、中高速コーナーではどんなスタビリティを発揮してくれるのか。トリシティの前例があるからこそ、これは単なるコンセプトでは終わらない気がする。