ドラッグスター20周年を記念してカタログを語るこのシリーズもいよいよ最終回。DS4/DSC4の2003年版の登場です!
  表紙。DS11/DSC11のカタログではよくありましたが、DS4とDSC4が並ぶのは何気に初めてです。DS4のイヤーカラー(ブラック以外の毎年変わる車体色)のドラッグスターロゴも珍しく立体エンブレム仕様となり、それまでカタログ自体を分けるほど別車種のようにしてきたDS4とDSC4にある程度共通のイメージを持たせています。このようにした正確な意図はわかりませんが、モデルごとに際立っていたキャラクターにスターブランドとしての軸を際立たせる狙いがあったのかもしれません。

ところで、この表紙の真横からのアングルでわかりますが、タンクのDragStarエンブレムはかなり上の方に着いています。実はこのレイアウトが絶妙で、人がタンクを見下ろした時にエンブレムがタンクの中で最もバランスの良い位置に見えるようになっている(とAkitoは勝手に考えた)。
  DS4のページその1。突然ヘソ出しのパツキンのチャンネーが登場します。スターシリーズのカタログにモデルさんが出てくるのは珍しいですが、革ジャンに革パンのオヤジではなく、アメリカのドラマでHey!ジェシーとか呼ばれてそうなハイスクールガール。初期のカタログのようなライトなイメージで「Take it easy!! ほら、君も乗ってみようよ」とスカッと爽やかコカコーラ的な。

(お姉さんは車両に付属しません。チッ…)
  DS4のページその2。基本的に1度目のマイナーチェンジを受けた2000年モデルからメカニズムに変更はありませんが、従来はワイズギアのオプションだったアラームイモビライザーが標準装備されました。また今回のイメージカラーは単色の青に見えますが、よく見ると淡いフレイムスパターンがタンク上面に施されています。タンクのエンブレムのせいで2001年式の青色よりオーセンティックな印象ですが、ハードにカスタムしたいオーナーにとってタンクのエンブレムは手っ取り早く剥がせて都合が良さそうです。もしグラフィックだと塗り潰すしかないからね。
  DSC4のページその1。こちらは重厚な雰囲気で、登場モデルは革ジャンに革パンのオヤジ(?)です。ROAD MOVIEとは旅の途中で起きる様々な出来事を物語として綴ったジャンルのこと。初期のカタログには見られなかった「旅」を前面に推し出してきた頃で、SPITFIREでロングツーリングにハマっていたAkitoは嬉しかったなぁ。この写真ではフロントタイヤがブレているのでちゃんと走行状態を撮影しているようですが、なぜかヘッドライトが点いてません。球切れかな?
  DSC4のページその2

再び赤系のツートンカラーが登場。今までで一番明色系の赤となり、タンクの塗り分け方も水平状に変更。前後フェンダーの塗り分け方は変わらないものの、少し新しい印象になりました。クラシックモデルのDSC4はフレイムスやトライバルの模様を使わないというハンデがあったので、塗り分け方の思い切った変更で新鮮さを出してきたのかも。また今まで書くのをすっかり忘れていましたが、キーカバー付タンクキャップはクラシックモデル専用装備なのですが、こういう細かい箇所できちんとコストを掛けてオリジナリティを出しているのは流石です。
というわけで、キャビネットからカタログを引っ張り出してきては1つ1つ振り返ってきたこのドラッグスター20周年企画。今ではアメリカンブームもすっかり落ち着きましたが、中古車両も手頃な価格で手に入り易くなりました。いよいよツーリングの季節も訪れ、関東からは道東行きフェリーの復活の噂もあります。しばらくアメリカンから遠ざかっている方は地平線の彼方へ走る自分を妄想しながら、Goo Bikeでも覗いてみたら如何でしょうか。