2021年に惜しまれつつ生産終了となったヤマハ・セロー250は、「2輪2足のトレッキングバイク」として穏やかで扱いやすいエンジン特性を持った人気のモデルでした。
そんな優等生なセローが有終の美を飾ろうとしている当時、なんとも罰当たりにもマイセローのエンジンを駐輪場で弄って体育会系にしまったわけですが、SOHC単気筒とは思えないほど一気にトップエンドまで吹け上がる楽しいバイクに化けました。
ただし、吸排気系はSP忠男 POWER BOXエキパイ以外はドノーマルのまま。せっかくハイカムとハイコンプにしたんだから、もっと混合気をシリンダー内に供給できるようにしてイインジャネーノ?
という事で…
遂にPOWER BOXサイレンサーの導入です。
Akitoのセローちゃんは純粋なオフロードアタッカーというよりもアドベンチャーツアラーとして使っているため、選んだ基準は以下3点でした。
- 常用回転域から変化を体感できること
- 爆音でないこと
- パニアケースに干渉しないこと
よりピークパワーを狙うなら抜けの良いデルタバレルもありですが、上記3点を満たすものは事実上POWER BOX(SP忠男製)とPRANUS(ワイズギア製)の2点に絞られました。
さて、どっちにしようかな~と随分と悩んだのですが、単純な見た目の好み、そして先行装着していたPOWER BOXエキパイとの組み合わせでポテンシャルをフルに発揮する設計思想を鑑みてPOWER BOXサイレンサーに決定!
さっそく純正マフラーを外します。
ジェントルな音量のこいつはロングツーリングも快適で、インカムで音楽を聴いてるとエンジン音がほぼ聞こえないほどでした。ましてや元々タコメーターもない上に、高速巡航向けのスプロケ(フロント16T)にしてるので、信号発進で度々エンストをやらかすのも地味に困っていたところ。
サイレンサー外したら、エキパイの差し込み口に外側に液体ガスケットを塗ります。サイレンサーを何度も着けたり外してたりしないなら、使い切りサイズのキタコのKC-167がおすすめ。
POWER BOXサイレンサー側の差し込み口の内側にも液体ガスケットを塗ります。双方に塗っておくことで確実に密着し、完全に排気漏れを防ぐことができます。
いよいよPOWER BOXサイレンサーを装着していきます。片手で持つととにかく軽い!鉄製の純正サイレンサーの1/3ぐらいの重量らしいですが、これは数kg軽量化することでバッテリーをリチウムイオンに換えるのと同等の効果がありそうです。また、GIVIパニアケースステーとは10mmぐらいのクリアランスがあり、干渉せずに装着できるのは嬉しいところ。
そんなわけで装着完了!
SP忠男のド派手なエンブレムとあいまってなかなかいい感じです。まぁパニアケース着けたら見えないけどw
形状としては、真円形断面+ロングタイプのノーマルに対し、楕円形の断面+ショートタイプになりました。ステンレス素材採用による軽量化に加えてマフラー重心が車体重心に近付くため、マスの集中化が図れて運動性能向上の効果もありそうです。まぁパニアケース着けてる時点で(略
というわけで、排気系チューンとしてサイレンサーをPOWER BOXにしてみました。
早速走り出してインプレッションだ!といきたいところですが、この勢いで吸気系も弄ってみることにします。
(つづく)