そんなこんなで、イグニッションコイル線のリークを直して再び走り始めたセローちゃん。
相模原市の西端に差し掛かったところでスマホのマップを見ると、城山湖が見えてきたので立ち寄ってみました。
雲ひとつない秋晴れと湖。
思い出してみれば、ここは15年前にドラッグスターで来た所だったかな。子供の頃に人口20万人程度の地方都市に住んでいた僕は、1時間ほどで行けたとはいえ煌びやかな都心への憧れが強かった。それが、バイクに乗り始めてからは一転して美しい四季を全身で感じられる郊外を走るのが大好きになってしまった。
さて、自分語りはこれ位にしてR20(甲州街道)を西へと進みます。いつもなら相模湖インターから中央道へ乗るところですが、ここはあえて中高速コーナーを楽しめる下道で山梨県に突入。上野原市や大月市を過ぎ、笹子トンネルを抜けたところで山梨県道218号線で北へ進路をとります。
全線舗装とはいえ、狭い幅やトリッキーな線形は林道そのもののこの道ですが、次第に高度を上げて竜門峡に差し掛かると一足早い紅葉か出迎えてくれました。
ここは奥多摩方面へのバイパス路で隠れた人気ドライブコースのためか、他県ナンバーの車が結構走っていました。途中、狭小な道路に慣れてなさそうな赤いエクストレイルが対向車線のブラインドカーブから真正面に飛び出してきた時はちょっと肝を冷やしました…それでも、セローはその車名の通りカモシカのような身のこなしで道外の空き地にスタッと避難成功。いやー頼りになるわ。
そして、腹も減ってきたので中央本線の山梨市駅へ。郊外ツーリングのメシは非日常感が欲しいので、全国チェーンのファミレスよりも地元の定食屋派なのですが、ここでは残念ながら見つからなかったためファミマでペヤングです(笑)
そんなこんなで腹ごしらえを済ませ、再びセローに跨ろうとしたその時。
なんだこりゃ⁉︎
セローから謎の液体が「ポタタタタタタ…」と結構な勢いで滴り落ちているじゃないの。うげっ…最悪、エンジンからの出血ならYSPに預けて電車で帰宅か?と一瞬焦りながら液体を指ですくって臭いを嗅いでみると、どうやらオイルではなくガソリンのよう。
車体をよく確認してみると、ガソリンホースの劣化や亀裂からの漏れではなく、キャブレターが何らかの原因でガソリンのオーバーフローを起こしてドレンホースから漏れ出ているようです。
むむむ…どうするか。キャブレターのフロート室で異常が起きてるんだろうけど、フロートバルブをバラせるだけの工具は持ってない。エンジンはなかなか掛からないものの、アクセルをガバガバ煽ることで何とか始動できたので、休憩時はこまめにガソリンコックをOFFにしてオーバーフローさせない作戦で騙し騙し自走で帰るとします。
ホントに帰れるかな…(涙)