オートバイのフレームは、路面のギャップやコーナーリング時の横Gなどの外力を受けるとある程度たわみます。たわんだフレームは「ぼよんぼよんぼよん」と反復変位をしつつもすぐには収束しません。
このたわみを抑えるためにフレーム間を直結補強するブレースというものもありますが、パフォーマンスダンパーは衝撃の初期入力こそある程度許容しながらも一発目で減衰させてしまうのが特徴とのこと。
フレームの完全剛体化によるビリビリするような衝撃も、ぼよんぼよんとした剛性不足によるたわみも疲労や違和感のもと。ちょうどその間が人間の感性的に気持ちの良い乗り心地で、パフォーマンスダンパーを装着することで愛車の性格をそのように変えてしまうことができるそうです。
ちなみにパフォーマンスダンパーはヤマハ製ではありますが、元々はトヨタのクラウンアスリートの限定車から採用が始まり、今ではレクサス、日産、ホンダ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなどに純正もしくはアフターパーツとして幅広く供給されています。
そんなヤマハからオートバイ用としてセロー250用のパフォーマンスダンパーが発売されています。こちらは対応モデルであるFi仕様(2008年式以降)
パフォーマンスダンパーの初期型であるパワービーム(PB)を着けていますが、上部の取付ステーはレギュレーター部に共締めされています。
それに対し、Akitoのキャブレター仕様(2005年式)は残念ながら非対応。その理由ですが、キャブ仕様はFi仕様でレギュレーターがあった位置にチョークレバーとイグニッションコイルがあり、PDやPBの上部の取付ステーは形が合わないどころか干渉してしまうため取り付けることができません。
とはいえ、愛車の乗り味を激変させるというパフォーマンスダンパー…採用実績も多いし、実際の評判もやたらと良いので諦めたくないなぁ…
今まで数々の怪しいDIYカスタムをしてきたAkitoとしては、ステーとボルトとナットさえあれば何でも着くというのが信条なので、フレームとPDまたはPDを繋げられそうなステーが欲しいところ。でもそんな都合のいいものはあるわけ無…
んん? これは…
(続く)