というわけで、YSPのオヤジさんの手助けによっで自走で帰ってこられたセローちゃん。
「またキャブをバラすのか…」
と憂鬱になりながらも、今回こそは絶ッッッッ対にオーバーフローを直してやんぜ!と意気込んでシートとガソリンタンクを外しました。普通はこのあとエアクリーナーボックスを後方にずらすのですが、実はそんな事しなくてもキャブをガポッと外せる事に最近気付いちゃったんだぜ。
まずはフロート室を見てみます。
フロートは抵抗や干渉なく上下するし、フロート自体にもダメージはなし。ガソリンで満たされればフロートは何の問題もなく浮き、それ以上のガソリンの過供給を止めようとするでしょう。となると、このフロートの浮力に逆らってガソリンを過供給し続けるのは…
怪しいのは、やはりニードルバルブアッセンブリーです。前回もここ掃除したんだよなぁ…と思いつつ、ひとまず外してみましょう。
なんかきったねーなぁw
フィルターに錆の粉末が付着していました。これは錆取りする前のガソリンタンクからガソリンと共に供給されていた錆ですが、残念ながらフィルターの隙間を通り抜けちゃうのでキャブ不調をもたらす原因にもなるようです。
あの地獄のような押し掛け30発はテメェのせいか!とムカついたのでパーツクリーナーで徹底洗浄です。とはいえ、これ位ではとてもオーバーフローを直せるわけではなく…
ガソリン供給口からニードルバルブアッセンブリーを外しましたの図。穴の奥にウ○コみたいなのがこびり付いていますが、これもガソリンタンクから来た錆です。さっきのフィルターとは比べ物にならないほど汚れていたので…
ここもパーツクリーナーでジェット洗浄。ぶしゅー!ヒャッハー!!汚物は消毒だー!!!
それにしても、今まで相当大量の錆がフロート室に入って来たんだろうなぁ…今までフロート室を開ける度に茶色い粉が混じっていたし。
ん?待てよ…ニードルバルブはフロート室へのガソリン供給を制御するため、その先端の先端にばねを仕組んだ可動部があるけど、コレの動きが錆の粉に邪魔されていたら…
フロートが満水位になってもガソリンが供給され続け、オーバーフローを引き起こす可能性もあるのでは??
そうか、ここは今まで見てなかったぞ。
というワケで、ニードルバルブの可動部の内部まで念入りにパーツクリーナーで洗浄したのでした。
最後にフロート油面を見てみます。
前回のオーバーフロー事に調整したけど一応…って、結構狂ってやがる。どうやら前回は直したはずが反対方向に弄ってしまったらしく、オーバーフローしやすい状態だったようです。
そんなこんなで車体を組み上げて、恐る恐るセルスイッチをON!
「キュルキュルドドドドドドッドドッドッ」
ひょー、あっさり掛かりやがった。暖気もそこそこに走り回ってみるとすこぶる調子が良く、高回転でのハイカムロケット加速も健在。これじゃまるであの地獄の押し歩きがウソのようです。
しばらくは通勤に使いながら経過観察をして、問題ないようなら紅葉ツーリングにでも連れて行こうかな。