ジョルノ プーリーカバー加工

今日は久々にジョルノネタです。

弄ったエンジンのジョルノちゃんでぶっ飛ばしていると、クラッチのレスポンスが明らかに悪化することが増えた。発進するときに明らかにクラッチが滑っている感じで、エンジン音が無駄にうなるだけでロケットスタートができなくなってしまうのだ。

しかし、10分ほどエンジンを切ってまた走り出すと症状が出なくなる。というわけで原因は放熱不足よるクラッチの熱ダレで決定!

ジョルノに積んでいるスーパーディオZXエンジン(AF28用)は元々50ccの設計な上、プーリーカバーが密閉気味ということもあって車速の上がったボアアップ車には放熱不足になってしまうのでしょう。

チューンドスクーター用パーツとして、ショップによってプーリーカバーに放熱穴加工を施されたものが発売されていますが、今回はこれにDIYで挑んでみることに。

まずはプーリーカバーの裏に、空けたい穴の形をマジックで大まかに描きます。吸気側の穴からフレッシュエアが入り、内部のプーリーやベルト、クラッチの熱を奪って排気側の穴から排出されるエアフローをイメージしながら位置とデザインを決めます。

他にも土砂降りの中を走っても雨水が浸入しにくいか、もし入っても簡単に排出されやすいか、キックペダルを乱暴に踏み込んでも強度に悪影響はないか等、なにげにセンスが問われる作業ですが、0から自分でデザインを決めるこの作業がなかなか楽しい。

次に、マジックで書いた穴の全てのコーナー部にドリルで穴を空けます。最初は小さな径から空けて、最後は糸鋸が入るΦ6mmの穴へ拡大していきます。たくさんの穴を空ける事になるけど、カバーの材質が柔らかいアルミなので結構ラクに空けられるのが嬉しいところ。

そして、穴に糸鋸を通して穴同士の間の直線部をギーコギーコ切っていきます。最初に決めた形状のラインより少し内側を切っていくのがコツ。所詮は手動の糸鋸なので綺麗には切れないですが、ここで大まかに切った後にヤスリで綺麗に拡張すればいいわけです。

糸鋸で大まかに切ったら、ヤスリで穴形状を削って整えていきます。棒ヤスリは写真の平板形状の他、丸形状なども使って綺麗な形状にしていきます。ヤスリは色んな形のものが100均で入手できるので惜しまずに揃えるといいでしょう。穴形状が複雑だと削る箇所も多いですが、やはりアルミ材質なので意外と簡単に削れます。

最後に2液ウレタンブラックで塗装して完成!純正風の見た目ですが…

前半分のカバーには前方と下方に吸気口を開けました。側面は内部にキックペダルの構造材が多く、上部は浸水のリスクがあるので結果的にこの形に落ち着きました。

そして後ろ半分のカバーは見ての通り。熱ダレが起きやすいクラッチ部は、は前カバーの吸気口だけでなくこちら単体でも充分冷やせるようにした一方、浸水リスク低減のために上半分はあえて開けずにそのまま。後ろ側は排熱、下側は水抜きを考えてやはり派手に空けています。キックペダルのように強い応力が掛からないので、こんなに穴を空けまくってスッケスケにしても問題にならない…はず!

というわけで、せっかくカバーを加工したので次はトルクカムも換えて加速力アップしちゃいます。