お次は日産自動車!出展車の中ではクーペとSUVのクロスオーバースタイルのGRIPZ Conceptが一番だと思いますが、これは既に9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミア(初披露)済。今回東京でワールドプレミアされました2台のうちでは、自動運転車のIDS Conceptがいい感じ。

  
完全自動運転のEV(電気自動車)だそうですが、ゼロ発進から最大トルクが出る抜群のレスポンスは自動運転制御との相性も良いでしょう。普段は自分で運転したい派の人も、疲れている時や延々と渋滞が続く道は運転を誰かに代わってもらいたい時があるはず。自動運転車を開発しているメーカーは日産、トヨタ、ホンダ、メルセデスベンツ、BMW、アウディなどがありますが、少なくとも日本勢の中では一般道での実証実験の段階に入っている日産が一番進んでいるようです。あとは2020年の実用化に向けて法整備も急ぐ必要がありそう(お役所はなにかと遅いので)。
ショーカーのIDS Conceptは自分で運転ができる「マニュアルドライブモード」と自動運転の「パイロットドライブモード」が選択でき、特に後者のモードに切り替えるとステアリングがダッシュボードに格納されて車内がさながらラウンジのようになるとのこと。この手の派手な機構はショーカー的演出であって現実に認可されることは無さそうですが、一般人に自動運転の概念を伝えるわかりやすいアピールではあります。
またマニュアルドライブモードについてはあまり触れられていませんが、EVの運転はとても面白いのでクルマ好きにこそお勧めできるかもしれません。バイクのようにゼロ発進で他車をごぼう抜きできるもりもりのモータートルク、エンジンやミッションが消えて軽くなったボンネットの中、床下のホイールベース間に低く収めた重量物のリチウムイオンバッテリー。

Akitoは時々実家の日産リーフを運転することがありますが、ちょっとしたミッドシップスポーツカーのような運転感覚ですこぶる楽しいです。調子に乗ってアクセルを踏みまくると電気の減りが早いですが、年々バッテリーも進化してきているのでその弱点も次第に解消されていくでしょう。

バッテリーが大容量化された暁には充電時間の短縮もセットで望みたいところです。