さて、お次はワンダフルスモールな大阪の小型車メーカー・ダイハツ。軽自動車の販売台数ではスズキと激しいバトルを繰り広げている同社ですが、軽自動車作りの豊富なノウハウを活かし、近年はアジア向けの小型車も積極的に送り出しています。生活ツールとして語られることの多い軽自動車ですが、なにかと制約の多い軽自動車規格内にコストを考慮した上で必要充分以上の要素をうまく盛り込む技術は、コスト制約のない超高級車を作るよりずっと高度な技術だと言われています。そんなノウハウを豊富に持つダイハツが送り出した4種類のコンセプトカーも全て軽自動車。軽は日本の規格なのでコンセプトカーも当然ワールドプレミアですが、その中でちょっといいなと思ったのが「NORIORI」。

   
見よ、この潔い道具感!

特に2枚目の画像なんてロープウェイにしか見えない。

そのネーミングとルックスですぐに「あぁこれは乗り降りがラクだな」とストレートに伝わるこのコンセプトカー、クルマであれば当然あるはずの地面との段差を解消してバリアフリーを実現しています。皆さんの地元を走るノンステップバスにも乗降時に車体を傾けて段差を少なくする機能がありますが、NORIORIのゼロ段差はもはやクルマに見えないレベル。パワートレインをエンジンルーム内だけで完結させた前輪駆動車のメリットを最大限に活かしたとはいえ、普通床下にあるはずの燃料タンクやマフラーは一体どこへ消えたのか気になるところです。

さて、バイクサイト管理人でクルマ好きでもあるAkitoがこのバリアフリーな軽自動車を気になった理由はただ1つ。それはバイクをラクに運べそうだから。

全部自分の手でカスタムするDIY派としては、万が一ツーリング先で故障した時も自力での引き上げを考えます。ローダーをレンタルできればいいものの、地面との段差の大きい普通のバンやトラックで運ぶにはスロープがあったとしても2人掛かりの作業となります。

しかし、NORIORIがあればバイクだろうがチャリだろうが自力でホイホイ積める!普段から使えそうなコンパクトな軽ですが助手席を取れば長大な空間が生まれそうなのでこれは期待してしまいます。

さすがに大型アメリカン積んだら軽のエンジンでは厳しそうですが…