もうすぐSPITFIREに乗り始めてから1年。

この短い間にツアラーカスタムも進んだし、北海道にも行ったし、短い間に色んな経験をした気がします。
元々僕は子供の頃からバイクに興味があったわけでもなく、単に旅のツールとして乗り始たんだけど、いざ乗り始めてみると楽しいのなんのって。そして、この頃は同じようにドラッグスターに乗る仲間が集まるサイト”BikersBlues“(現在閉鎖)をよく訪れては、掲示板で他のメンバーと交流をしていました。
BikersBluesのメンバー達とは富士箱根温泉ツーリングで走ったことがありましたが、初めてピカピカのドラッグスター達と一緒に走った時の興奮はまさに鮮烈なものでした。

「今度は自分がツーリングを企画してみたい!」

そこで、近くに住むBikersBluesメンバーたちをツーリングに誘ったのでした。

しかし、今までバイク通学を含めて1人で気ままに走ってきたけど、複数台で走るとなると勝手が違うはず。

集合、休憩、解散はどこにする?
隊列が赤信号で分断された時はどうする?
トラブル発生時の備えは?

キョウヤとのツーリングに行く時は目的地だけを決めて他はテキト-だったけど、複数台となるとそうはいかないはず。
だから、今回は事前にしっかり計画を立てておいた方が良さそうだ。
誘ったのは皆ツーリング経験のある年上のメンバーだけど、なるべく頼らずに幹事としての初仕事を最後までやろう。元々マイペースな人間で、リーダーとか買って出たことはない自分にとってこれはいい経験になるはずだ!

というわけで、Akito主催のMidnight Spirit☆初ツーリング開催!

ルートはこんな感じにぐるっと回って戻ってくるコース。

試走とかしてないけど、まぁ何とかなるべ。

そしていよいよ当日。
集合場所の中央自動車道八王子IC出口に続々と集まるメンバーたち。

さっそくメンバーを紹介しよう。

・キミコさん:ダイナローライダー(1450cc)。納車されたばかりのハーレーで登場。
・bitawanさん:ドラッグスター(400cc)。細部にわたるドラッグカスタムはほぼDIY。
・RIN.さん:ロードスター(1600cc)。「悪い、ダイヤの乱れで遅れる!」との連絡。

僕を入れると4人。初めて主催するツーリングとしてはちょうど良さそうだ。
しかし、高速道路出口を集合場所にしたにもかかわらず全員下道で来るという謎のスタート。
これが波乱万丈の幕開けとならなきゃいいけど…

さぁ、そんなわけで出発だ!
R411経由で檜原街道へ西進し、奥多摩周遊道路へ。
ここは知る人ぞ知る、スポーツバイクの峠コース。

ミラーを見ると、bitawanさん、10度トリプル装着にもかかわらず絶妙なコーナーリングワーク。
「くっ…コーナで差を縮められるなんて、走り屋最大の屈辱だぜ!!」

そして、奥多摩周遊道路の休憩所にピットイン。

Midnight Spirit専属ピットクルー達。

休憩所から道路側を見ると…

関東平野を眼下に見下ろす壮大な眺め(ってほどでもない)


スーパースポーツの若者にゃまだまだ負けんぞ!
わしら…ゲフッ!?、ゲホゲホ!い、いかん、肺結核が!

やはり峠だけあって、スーパースポーツの方々がいっぱい。

全員ぶっちぎってやる!


俺に勝ったらダイエーの弁当をおごってやるぜ!
(ただし50cc以下で)

よし、アホなことばっか言ってないでまずは求刑休憩だ。

元有料道路だったこともあり、休憩所もピカピカに整備されてる!
ふむ、なかなかのもてなしじゃないか。褒めてつかわすぞ奥多摩。

売店で買ったおやきをムシャムシャ食べながら、しばらくマッタリTIME.

つかの間の休息のひととき。

そして1時間後。

まだ続く、つかの間の休息のひととき
(マッタリってレベルじゃねーぞ)

う~む、やばいぞ幹事。
休憩が快適すぎてみんな根っこが生えてるし
まだまだ先は長いし、つかの間がFOREVERになる前に出発だ!

そして、のろのろ走る観光バスの排ガスを浴びながらR411をひたすら西へ。
ブチ抜きたくてうずうずしている大型組と、トルクが足りなくて無理だと諦めている中型組の動きが違ってて面白い。まだ自分には遠い存在だけど、大型バイクって車重のあるアメリカンであっても一気に追い抜きができるぐらいのトルクがあるのか…

そんなことを考えてながら4台で峠道を走っていると、いつの間にか県境を越えて山梨県へ。
そろそろ腹も減ってきたことだしファミレスでも…と探し始めたものの、なかなか出てこない。
「市街地に行けばファミレスぐらいあるだろ」と思い込んで事前に探しておかなかったのが仇となった。

そして15分ほど市内をぐるぐる回って、やっと夢庵を発見!
やっと着いたものの実は夢でしたなんて幹事の店名だけど、リアルに営業していて一安心。

さっそく駐車場に滑り込み、お行儀よく止めたが…
ここでbitawanさんのドラッグスターの異常発見!

嗚呼、サドルシートのスプリングが…

「どうも乗り心地がファンキーだと思った」ということなので、
他にも車体をチェックするとリヤホイールのスポークが2本折れてるでないの…

さすがに頭を抱えるbitawanさんでしたが、2分後には空腹でうやむやになった模様。
よし、とりあえずメシだメシ!!


「たらふく食うで!美味いものは別腹じゃー!」


「うしょしょしょ!バイクの不具合より鍋焼きうどんだ!」


よし、全員分揃ったことだし、ひとまず頂きましょうぞ。

と思って定食に手を伸ばすと…
ここでAkitoのごはんに異常発見!

かつおだしスープでじっくり煮込まれた旬の素材の中に悠然と輝く食器洗いのスポンジ
こ、これは…俺の光り輝く躍進2002 -羨望の視線を浴び、いま時代の中へ- を妬む者の犯行に違いない!
息の根止めてくれるわ!覚悟しろ地球人!アチョォォォ!!!

というわけで、9割ほど食い終わったところで新しいのを用意してもらいました。
計画通りだぜグェッヘッヘ

とかなんとかで、全員食べ終わった頃には15時を過ぎてました。
そろそろ出航だ!さあ錨を揚げろ!


ここで大型組のRIN.さんとキミコさんがバイクをチェンジ。
秋の試乗フェア開催中☆

前を走るbitawanさん、カスタムバイクに合わせたレザーウェアでキメッキメ。

その背後のデザインは、なんと本人によるオリジナルとのこと。

世界に1つだけのウェア、僕もいつかは…(いつだ?)

さて、一行は埼玉県秩父市へ向けて北上をはじめたものの、さっそく僕のせいで1回目の道間違いが発生!

路肩で地図を見る僕。
大型組は地元のじいさんに「これ、なんしーしー?ななはん?」と絡まれている。

30分後。2人はまだじいさんにからまれている。
暇なのでバカ写真をbitawanさんに撮ってもらう僕。

そして何とか正しい道に戻ることができました。
3回ほど国道Uターンしたけどな!

一行はR140を北上し続け、山梨県の北端の「道の駅みとみ」で休憩。
影の長さに、つるべ落としといわれる秋の夕方らしさがよく表われています。

僕はSPITFIREのフロントフェンダーをがっつり壁に当てちゃっています。
(寒くて早くトイレに行きたかった)

さぁ、この雁坂トンネル(←読めん)を抜ければいよいよ埼玉県だ。

だんだん寒くなってきたぜ…

長いトンネルを順調に走りぬけると、ひやりとした空気と共に黄金色の紅葉に輝く渓谷が目の前に広がった。
そのまま北へ針路をとれば、事前にピックアップした紅葉スポットに差し掛かるはず。
しかし、この時点で時計はすでに17時近くを回っていので、みんなに相談して割愛することに。

初めて主催したツーリング。
念入りに計画したコースだったけど、時間の読みが甘かったせいか結局完走はできなかった。
まだまだ自分が未熟であることを実感したものの、仲間からは「状況に応じて柔軟に対応することは良いことだよ」と言ってもらえて少し救われた気がした。

さぁ、そんなしみったれた話よりも、寒くて全員またトイレに行きたくなってきた。
しかし、残念ながらこのあたりに道の駅やコンビニなんてものは無いので…

おもむろに旧大滝村役場に乗りつけるバイク野郎共。


スッキリ爽快だぜ!ありがTOTO!INAX!


※大滝村はかつて2002年当時に埼玉県最西部に存在した村でしたが、現在は秩父市に編入されています。

さて、いよいよ日が沈み、辺りは冷たさと静けさを一層増してくる。

「温泉で温まりたいよ~」「幹事たのむ~」

よっしゃパパにまかせなさい。大滝温泉はすぐそばだ!
ここでbitawanさんのマシンを温泉まで試乗させてもらいました。
バーハンの地を這うようなドラッグカスタムもなかなか面白い!

1時間後、温泉に入って解凍された体はポカポカになりました。

温泉駐車場にて。400cc組

大型組

さて、あとは街へ下っていくだけだけど、ツーリングマップルを見ると近くに紅葉スポットところがあった。
というわけで、途中から国道を外れて正丸峠(旧街道)へ進んでみる。

しかし、ここまで暗いともはや紅葉もクソもないことに今さら気付く幹事。


さ…寒すぎて凍えそうだ。震えが止まらない。
湯ざめしないうちに最短コースでふもとに降りよう。

というわけで、レストランCOCO’Sで夕食TIME。

そろそろ解散も近いこともあって、各自ルート確認に余念がありません。

そして…キターーー!久々のあったかいメシだ!

ピクピク…「あ~あったかい!誰かが真っ暗な峠へ連れてってくれたから余計に身にしみるわ」

↓その真っ暗な峠に連れてった人

この後、西関東組とセントラル関東組に別れて解散となりました。
初幹事でドタバタでしたが、生温かく見守ってくれたメンバーのお陰でいい経験になりました。
ツーレポのために写真を多数提供してくれたRIN.さんにも謝謝!


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