チャリが盗まれた悲哀のFriday Night.
もちろん、ハンカチ片手にシクシク諦められるわけもないので、早速夜の住宅街へと繰り出すのでした。
まずはDQN共がたまりそうな公園へ。

自宅から5分ほどのところにある中央公園は、東京ドームと同じぐらい広く、周囲にいくつかある自転車置き場には長期間放置されているものもある。しかし、残念ながら見つからず。

次に、公園の周囲のマンション駐輪場。

夜の駐輪場を物色する部外者の男…ということで、いつ職質されるかドキドキしながは全部で20箇所は回っただろうか。しかしここにも無かった。
そして、小さい公園の植え込みやゴミ捨て場、河原、コンビニやパチンコ屋の駐輪場を捜しまくるものの、投棄されている自転車は無いようだ。ただし単にここに無いならまだしも、乗り捨てられたチャリが二重盗難に遭っていたとしたら発見はいよいよ難しくなる。

落ち着け、考えるんだ…

もし自分が犯人ならどこまで乗っていったか?

うちは駅に近いマンション。となると、駅までの足にしたか、それとも駅から離れた家までの足にしたか。もし後者だと場所を絞りきれないので警察の発見を待つしかない。俺にできることは前者の可能性に絞って駅前を捜すことだ。
というわけで、駅前の路地や駐輪場をくまなく捜し始めた。駐輪場には長期間引き取り手の現れないままの自転車がいくつかあったが、残念ながらその中に俺のチャリは無かった。そりゃそうだ、他人の物を軽いノリで盗むアンポンタンがそもそも律儀に駐輪場に停めるとは思えない。とはいえ、いよいよ手詰まり感が漂ってきただけに駅前の全ての場所を洗いざらい捜す以外に道は残されていなかった。それが、結局見つからなかった場合に後悔しないための作業だとしても。
そして、3つ目の駐輪場に入った時だった。

入り口から10台目ぐらいだろうか。そこに見覚えのあるチャリが…

これは……俺のだ!!!!

なんてこった、本当に駅前にあった!

しかも泥棒のくせに律儀に有料駐輪場に止めてやがる。盗んだチャリを図々しくも足代わりにしてるのだろうか。

ん?待てよ…

もし犯人が今でも足がわりに使ってるなら、物陰で張り込んでノコノコ現れたところを煮るなり焼くなり好きにしてしまえばいい。チャリを盗られた恨みのついでに昔ロードグライドとヴェクスターを盗られた恨みもぶつけてやろう(邪笑)
しかし、このままではせっかく発見できたのに駐輪場のロックが掛かっていて持って帰ることができない。しょうがないので、精算機のインターホンで管理会社の担当者に事情を話すことに。

すると、まずは警察に盗難届を出し、警察官立ち会いのもとであれば遠隔操作でロックを解除しますとのことだった。そりゃそうだ、中には嘘八百並べて延滞料金を踏み倒そうとする奴もいるわけだから。

ついでに自分のチャリがいつから止められていたのか訊いてみたところ…なんと2週間前との事だった。つまり犯人は今は足代わりには使っていないので、物陰で張り込んでいてもずっと現れなさそうだ。わざわざ駐輪場に止めに来たのは、駅前に乗り捨てようとしたところを違法駐車監視員に見つかってここに持ち込んだのではないだろうか。

ちなみに2週間の駐車料金はいくらか訊いてみたところ…

「¥11,600になります(ニッコリ)」

…犯人ぶっ○す!!

というわけで、もちろん自腹で払うはずもなく駅前交番へGo!ただし、盗まれたものを発見した後は盗難届は出せないとの事だったので、直接おまわりぴょんを引き連れて再び駐輪場へ。インターホンで事情を話してもらい、リモートで解鍵。めでたくチャリが手元に戻ってきました。

…これからは2ロックしとくか(汗)