ハーレーのラバーマウントエンジン車(ツーリング、ダイナ、FXR系)の持病である、スイングアームのぐらつき現象。
これは振動を緩和させるためにエンジンマウントが緩衝機能付のゴムを使用しているためですが、Vツインエンジンピストンの振動を緩和させる上下前後方向だけでなく、全く関係のない左右方向もラバーマウントによってぐにゃぐにゃ動いてしまうのが問題です。
そして、なぜかスイングアームがそのエンジンAssyのオイルパンに取り付けられているため、走行中にスイングアームが路面から左右方向の応力を受けると、エンジンごと左右に最大5cmの振幅でぐにゃぐにゃ動いてしまうわけです。
こうなると当然コーナーリング性能に悪影響が出てくるわけで、特に繊細な感覚を持ったライダーでなくても中高速コーナーでの意図しないフラつきやギャップを踏んだ時のぐらつきに違和感や恐怖を味わう事があります。
この構造的欠陥を解決するアフターパーツはいくつか存在しますが、僕が選んだのはこのツーリングリンク。

これはサスペンションブランドのプログレッシブが製作したもので、オイルパンとフレーム間の左右方向をリンクで拘束するのは他ブランドと同じですが、フレーム側はダウンチューブ等の車体底部ではなくタンデムフロアボードステーという比較的高い位置のため、最低地上高に影響がないのが特徴です。

というわけで開封の儀。
ちょっと特別感のあるパッケージで年甲斐もなくワクワクしちゃいます!
プログレッシブ(北米)のホームページから直接購入しましたが、円安を乗り越えて決して安くないパーツを買ったので、こういう演出は嬉しいところです。

仮組みして斜め後方から見た状態。
左側のL字ステーをオイルパンの3箇所に共締めし、右側のタンデムボードステーを純正品と丸ごと交換する形でフレームに締結する形式です。
そんなこんなで、早速装着しちゃうぜ!

まずは車体側。ツーリングリンクの取付ブラケット付のタンデムボードステーが付属しているので、これを純正品と交換します。
一度エキパイを外さなければならないので面倒ですが、取説の締結トルクを守って慎重に組み付けましょう。

次に、エンジン側用のブラケットをオイルパンの合わせ面に共締めします。基本的にはノーマルよ左側マフラーへ続くクロスオーバーエキパイと干渉しない形状になっていますが、Tryfinity2はVANCE&HINESのパワーデュアルという社外品のエキパイで微妙に取り回しが異なるため、ヒートシールドを着けると隙間がギリギリでした(笑)。

車体側とエンジン側の双方にブラケットが着きました。これから双方のボルト穴をリンクで繋ぎます。

取説記載の緩み留め剤をボルトにしっかり塗り…

規定のトルクで締め上げていきます。
ちなみにこのリンクは長さが調整できるタイプですが、出荷状態では既に規定の長さに調整済みとのことなので、もしリンクとブラケットの穴位置が合わない場合はエンジン後方左右のラバーマウントが変形してアライメントが狂ってるという事になります。

実はTryfinity2がまさにその状態で、エンジン後方が左に5mmほどずれていました。サイドスタンドを掛けて左に傾いた状態で駐車してる事が原因かどうかは知りませんが、最終的には友人から借りたキャリパーピストンツールでオイルパン左側面とフレームの間隔を押し広げて穴位置を合わせて装着できました。

イヤッホーイ!装着完了!!
フレームの歪みを低減するツアラーブレースと、そのフレームからスイングアームをブレなくさせるツーリングリンクの同時装着がスンナリ決まりました。
そしていざテスト走行へ!
スイングアームのウォブル(横ブレ)が発生しやすい高速コーナーへ持ち込むと、久々に大きな変化を体感できました。
何も着けてない時は90km/hぐらいで微妙にフニャついていた高速コーナー、140km/近くで思いっきり寝かせても全くブレない安定感に興奮が止まりません。
あまり調子に乗るとタイヤのグリップ超えそうなのでやめときましたが、車体の限界域は確実に上がった事は間違いなく、結果的に大満足です。
くれぐれも免許の残り点数に注意!