旧ロードグライド(初代Tryfinity)で真夏の世田谷で渋滞に巻き込まれた時、見事にオーバーヒートしてエンジンが止まってしまった事があったのですが、路肩でクールダウンさせながらAkitoはこう思いました。

「待避所のない首都高の地下トンネルでこうなったらどうしよう…」

そもそも日本の気候や道路事情にハーレーは合わなすぎで、空冷大排気量エンジンにはこのシビアコンディションはなかなかきつい。
高速道路での遠乗りや信号のない田舎道を延々と走るなら良いんですが、真夏の都市部の渋滞をどうしても避けられない時は過熱してゆくエンジンがかわいそうで仕方ないのなんのって。

というわけで、前車Tryfinityの時と同じくクーリングファンを自作しちゃいます。

まずはヤフオクでSPAL製(イタリア)のラジエーターファン(直径5.75インチ)をGET。
前車Tryfinityの時は4.5インチだったのですが、当時からは排気量もアップしているのでこっちもサイズアップです。
今では格安の中華製ファンの新品が格安で入手できるようですが、バランサーなしの大排気量Vツインエンジンにブルブル揺られ続けてもへっちゃらな信頼性をとってこちらにしました。

ファンシュラウド(樹脂製)の周囲には一体型ステーが3ヶ所ついていましたが、要らないのでノコギリでカット。
このステーを使わない別の方法でエンジンに装着していきます。

ファンモーターは後方に突き出ている旧型タイプですが、この形状でないとエンジンに着けられないのです。
この突き出したモーターに単管パイプ用ステーをクランプするのですが、その前に防水対策として汎用ゴムキャップを被せます。

Ω型の単管パイプ用ステーを着けて、更にL型ステーを組み合わせるとこんな感じに。
併せて、モーターから出ていた配線にコネクタ加工をしておきます。

クーリングファンをホーンの位置に仮装着してみます。
後方に突き出たモーターが前後シリンダーフィンに干渉しないよう位置調整し、配線をACC(アクセサリ)スイッチでON/OFFできるよう繋げます。ちなみに、元々着いていた純正ホーンは完全に取り外し、代わりにダブルホーン(車用)を別の位置に移設しました。

真横からの装着状態。プロペラが丸出しで唐突感があり、いかにも素人の工作といったで感じです。
もっと周囲の造形に溶け込んだ一体感というか、ドレスアップパーツとしても胸を張れるルックスに仕上げたい!

そこで、中華製のヘッドライトカバー(5.75インチ用)を用意。
コレがなんとクーリングファンのシュラウド径にピッタリなので、うまくプロペラを隠しつつカスタム感を出してくれないかな~という事ではめ込んでみます。どうせ失敗しても1000円ちょっとだし(笑)

そんなこんなでヘッドライトカバーを被せて完成!
安かった割にはしっかりメッキパーツであるわけですが、うまくプロペラを隠してくれて周囲の形状にうまく溶け込んでくれた気がします。

気になるクーリングファンとしての性能ですが、ご覧の通りでめちゃくちゃ効きます。
たとえば渋滞でアイドリング中にシリンダーヘッド温度が160℃ほどになった時、ファンをONにすると40km/hでの走行風に匹敵する風をシリンダーに当てて約7秒ごとに1度づつ温度を下げてくれるため、今までヒートマネジメント(エンジン過熱時のリヤシリンダーの爆発休止機能)が作動したことがありません。炎天下で渋滞に巻き込まれても水冷エンジンのような安心感があり、今後のエンジンチューンで熱量が増えても対応できそうです。


人間にはファンヒーター並の熱風が直撃するけどな!

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