
Tryfinity2が僕のもとに来た時から装備されていた、サンダンスのTrakTekフロントフォークスプリング。
減速やコーナーリングの時、ブレーキの7割をフロントに掛けるスポーツライディングを想定した特性で、スプリング表面のポリッシュによるインナーチューブとの摺動抵抗も低減させた製品です。
ノーマル状態を味わっていないのでその変化代は体験したことがないですが、確かにコーナーの多い道をぶっ飛ばしても足回りの負けてる感は全く感じられず、重量級ボディにも関わらずスポーツライディングを安心して楽しむことができます。

そして、このフォークスプリングの性能を最大限に引き出して楽しむためには、サンダンスから指定されているTraktekテクニカルブレンドフォークオイルを必ず使用のこと。おそらくこれはセールストークでも何でもなく、フォークスプリング開発時にこのオイルを使って各種試験を重ねてきたので同じフォークオイルを使えばサンダンスが提唱している乗り味を保証できますというシンプルな話です。

せっかくなので、このTrakTekテクニカルブレンドフォークオイルに交換していきましょう。
ジャッキアップしてフロントホイール一式を取り外し、フロントフォークを引っこ抜きます。

僕のTryfinityはツインカム注記(2009年式~2013年式)で、フロントフォーク径はφ41mmなので、オイル粘度はHグレード(硬め)、オイル量は片側あたり310cc。つまり、オーバーホールをせずにフォークオイル交換作業だけするにはTraktekテクニカルブレンドフォークオイル(1L)×1本を用意すればOK。

ノーマルのフロントフォーク内部部品にはダンパーバルブ(フォークが伸びる時だけオイルを通過しやすくするもの)が組み込まれていますが、TrakTekマルチレートフォークスプリング装着時はこれを外す必要があります。

Traktekテクニカルブレンドフォークオイルは粘度別に着色されており、Hグレード(Hard)は綺麗なブルー。
というわけで元通りに組み直し、さっそくテスト走行ということで首都高へ。
前オーナー様から車両を受け取った時は前回のフォークオイル交換時期が不明でしたが、今回の交換作業によって一層ダンピングが効いててリアサス(QUANTUM)に近づいた印象です。路面の凹凸や橋の継ぎ目等の通過時のしなやかな追従性は本当にストレスがなく、余裕で1日500km以上走れそうなプレミアムな乗り心地。用事が特になくてもフラッと走りに出たくなる、脳汁出まくりの幸せマシーンです。
次はステムベアリングも新調したくなるけど、打ち換え工具がないや…