ツーリングモデルの”FLTフレーム”は、エンジン(&ミッション)が3点ラバーマウント。
これは言うまでもなく、エンジン振動を緩衝する為です。
しかーし。何故かこのラバーマウントされたミッションにスイングアームがマウントされてるからさあ大変。高速コーナーでは後輪が激しいウォブル(横降り)を起こし、抑え切れずに吹っ飛ぶFLH乗りが続出。本国ではFLHポリスに乗る警官がウォブルで吹っ飛んで死亡した例もあります。
そこまでいかなくとも、吸排気系の変更とハイカムのおかげでヤンチャなエンジン特性になっていたTryfinityは、そのパフォーマンスに対して足回りが完全に負けていると感じていました。
エンジン回転数をパワーバンドに入れっぱなしにして遊ぶ時も、峠の切り返しでリヤがブヨいたりフロントが浮いたり。 そこで、以前から気になっていたTraction Masterというスタビライザーを着けちゃいました!
こいつはオイルパンとクロスメンバーの間に装着するもので、スイングアームをマウントしているミッションの左右方向と前後方向の動きを拘束します。 主なエンジンストローク方向である上下方向は拘束しないのが最大の特徴なので、完全にはリジッドマウントになりません。
下側
上側
装着するためにミッションのボルトを外している図。(装着の際はロックタイトを忘れずに!)
装着インプレッション
- エンジンの振動が以前よりかなり伝わってくる。キャブ車のダイナかそれ以上。
- エンジンの一発一発の爆発がよりはっきり体感できるレベルに。
- 交差点の右左折~立ち上がりで、背中を蹴飛ばされたようなトラクション!
- 小刻みな振動が増えたせいか手がムズムズするが、そのうちすぐ慣れる。
- 最低地上高が6mmほど厳しくなる。
- 高速道路の3桁速度のコーナーでも以前に比べて遥かに安定している。
今までは、横Gやギャップを拾ってリヤタイヤが勝手にあさっての方向を向いてたので、小刻みに修正舵を切りながらのヒヤヒヤコーナーリングだったのですが、そのストレスから完全に解放された感じです。見た目だけのカスタムだけでなく、走りもグレードアップしたい方にはオススメ!
でもおまわりピョンにはくれぐれも注意よ