
歴代のハーレーのツアラーモデルには、下半身を走行風からガードするロワーフェアリングが装着されています。
我がTryfinityⅡことロードグライドウルトラにもそれが装着されていて、その内側には元々「グローブボックス」と呼ばれる小物入れスペースがあります(ラジエーターなしモデルの場合)。
しかーし、ライディングに必要なグローブを入れて走る事なんて当然あるわけがないので、そこはずっと使っていないデッドスペースと化していました。そして、そこにスピーカーを追加装着してオーディオをパワフルにアップデートしてしまいました。

スピーカーを装着するにあたり、ロワーフェアリングのインナー(グローブボックス構造)を前もってスピーカーポッドに換装しておく必要がありますので注意。装着できるスピーカーユニットは6.5インチ(17cm)のサイズであれば基本的にOKですが、できれば防水性能付のハーレー用をお勧めします。
今回はCVOの純正スピーカーである”BOOM! Stage 1″と呼ばれる2Wayスピーカーを装着。
これは防水構造な上、軽量小型で磁力の強いネオジムマグネットの採用で機動性とダイナミックな音質を両立しているのが特徴です。

スピーカーグリルもCVO純正品を流用してみました。
ところで、ロードグライドウルトラには元々4つもスピーカーが付いていますが、今回なぜロワーフェアリングに2個追加したのか?
その理由は、「ヘルメット装着時におけるオーディオ聴きやすさの向上」を狙ってのことです。
ハーレーの本場アメリカは、一部の州を除いてヘルメットなしでバイクに乗ることができます。
つまり耳を遮るものがないため、純正オーディオの4スピーカーの音が明瞭に聞こえるのですが、ヘルメットの装着が義務の日本ではそうはいきません。特にフロントスピーカーが発する指向性の高い高音域については、ヘルメットのシールドを上げた場合に比べて下げた場合は大きくシャットアウトされてしまうため、明らかにこもった聞こえ方になってしまいます。
しかし、ロワーフェアリングに埋め込んだスピーカーは膝付近の低い位置から斜め上のライダーに向けて音を発するため、ヘルメットのシールドを下げている状態でも顎との隙間から入り込む音がよく聞こえる、ということです。
実際に走ってみても、4スピーカー時代に比べて明らかに音の明瞭さが増したことが実感できました!
郊外を流している時の快適なサウンドクルーズは、音楽好きにはやみつきになること間違いなし!
でも高速道路ではさすがに聞こえにくいけどな