今日は飛行機ネタです。
かねてから話題になっていた国産ジェット旅客機・MRJ(Mitsubishi Regional Jet)。計画進捗の遅れから何度か初飛行を延期していましたが、いよいよそれが今週実施される見込みとのことです。

  
1962年に初飛行した国産ターボプロップ(プロペラ)旅客機・YS-11以来、実に50年以上の時を経て国産の翼が再び空へ羽ばたくこととなります。戦時中はアメリカもビビるほどの高性能な零式戦闘機を次々と生み出した航空技術立国だったのに、YS-11からこんなに間隔が空いてしまったのは前作の商業的失敗によるものが大きいのでしょう。(YS-11の製造数はケンメリGT-Rより少ない)
そして、今回小型ジェット旅客機として飛び立つMRJ。赤字のまま終わってしまった前回と同じ轍は踏まないことでしょう。かつてYS-11で450km/hだった巡航速度はMRJで900km/オーバーに、64人分だった座席数は最大90人分に、1,500kmだった航続距離は3,400kmに、ぼっとん便所もバリアフリーの最新式に進化しました。
JALグループ導入機(CG)

 
ANAグループ導入機(CG)  
ん〜、一気にリアリティが増しますね。
初飛行は県営名古屋空港で今週中に実施されるとのことですが、三菱航空機の公式サイトでも生中継画像を見られるとのこと。何度か初飛行が延期されているのでマスコミが無責任に騒いでますが、外野の目を気にして無理に飛んで市街地に墜ちたらシャレにならないので、計画より安全最優先で着実に完成させて欲しいですね。

エンジンだけはYS-11の時と同じくアメリカ製ですが、いつかは進化したIHI(石川島播磨工業)製ターボファンエンジンが採用されて本当の「純国産」になると嬉しいです。