新ヘルメット(SHOEI J-FORCE4)

まだハーレーに乗っていた時から13年間も使い続けていたヘルメット・J-FORCE3ですが、ついにJ-FORCE4に買い換えました!

Akitoは20代中盤の頃までは安安風情のしょーもないジェットヘルメットを使っていましたが、元々汗っかきだったので特に夏はしんどかったです。そこで抜群の通気性と洗濯可能な着脱内装を謳うJ-FORCE3を買ってみたところ、まったく次元の違う快適性に衝撃を受けて13年間も手放せず…次も絶対J-FORCEの新モデルにするぜ!と長年待ちわびていました。

J-FORCE4は2014年発売で、歴代シリーズの販売期間から考えてそろそろJ-FORCE5が出るはず…と数年前から待っていたのですが、毎年J-FORCE4のカラーバリエーションが変更されるだけで一向に発売される兆しがありませんでした。そのうち愛用してきたJ-FORCE3内装パッド(スポンジ素材)がいよいよ洗濯中に粉砕されつつあり、とどめに先日フロントベンチレーションシャッターを軽くぶつけた際に割れて吹っ飛んでしまいました。これじゃ常にベンチレーション全開で、真冬や雨の日はガムテープで塞がなきゃ走れないポンコツと化したので、諦めて発売中のJ-FORCE4へ買い換えることにしました。

右がJ-FORCE3、左がJ-FORCE4

両者ともコンセプトが同じモデルのため、デザインテイストも基本的には似ています。

しかし、J-FORCE4はシールド下端が10mmほど延長されたり、PINLOCK EVOという曇り防止シートが装着されていたりと次期型らしい進化がみられます。

続いてベンチレーションシャッターを見てみましょう。J-FORCEシリーズのアイデンティティである前端部の吸気口は健在。最近流行りのサンシェード内蔵型ヘルメットには付けられない、シールド直上にレイアウトされるこの吸気口からはふんだんにフレッシュエアーが導入されます。穴の数はJ-FORCE4では3箇所から2箇所に減りましたが、他の機構と合わせたトータルのベンチレーション性能はむしろ上がっているとのことです。シャッター開閉操作ノブは従来の1個から変わりませんが、慣れるまでは左右に動かす機構が開閉イメージと結びつかないことと、角ばった無塗装樹脂素材で部品が欠品してるような安っぽさが難点。プレミアムヘルメットを謳うならこの100均のおもちゃみたいなしょっぱい質感は頂けないかな…グローブを装着しながらの操作性は良いですが。

続いてトップ側の吸気口です。

J-FORCE3では左右に分散レイアウトされていたのに対し、J-FORCE4では中央部に集約。内部の穴の数はトータル2個で以前と変わらずですが、シャッター開閉操作ノブが左右2個から中央1個に減ったのでラクになりました。開閉操作は上下に動かす直感的なわかりやすいもので、質感もツヤツヤの塗装樹脂のためまったく問題なし。

そして、こちらは排気側のベンチレーション。

J-FORCE3が左右2箇所だったのに対し、こちらJ-FORCE4は左右に中央を加えて3箇所にパワーアップ。しかもJ-FORCE3では左右2箇所にあったシャッター開閉操作ノブがJ-FORCE4では廃止されたため、全体の操作ノブは合計5個→2個へと大幅に減少。走行中のベンチレーション調整が大幅にしやすくなっています。

後頭部のエアロエッジスポイラーも形状が改良され、特に高速走行時の空力性能がアップ。LIFT量-5%、DRAG量-2%を達成したことで空気抵抗に抗う首への負担軽減が図れるだけでなく、風切り音も低減することで快適なツーリングが期待できます。また、J-FORCE3では外付けパーツで実現したこのエアロエッジスポイラーもJ-FORCE4では一体成形となり、こういった面でも技術的な進化が伺えます。

という感じで、ジェットヘルメットを極めたと言っても過言ではないこのJ-FORCE4。流石にMotoGPでも使われているプレミアムヘルメットブランドといったところですが、お値段も消費税込みで5万円近いこともあって敷居が高いのが唯一の欠点!J-FORCE3の頃も3万円前後と決して衝動買いできない価格でしたが、いやはやバイク界隈は車体を含めてホント高価になってしまいました。

バイク用品店ではヘルメットを2年ごとに買い替えろなんて呼び掛けてますが、はっきり言って無理!くれぐれも盗まれないように、バイクを離れる時は面倒くさがらずに必ずヘルメットロックを掛けましょう、マジで。

次回はインカム取付と公道インプレッション!