さーて、前回みたいな長~い前置きはナシでどんどんエンジンをバラしていきますぜ。

カムシャフトベアリングリテーナーを外します。

(カムチェーンが内部に落下しないよう注意!)

ここでシリンダーヘッドとフレーム(アッパーチューブ)を留めているエンジンハンガーボルトも外しておきましょう。

適当なM10ボルトをカムシャフトに締め込み、手前に引っ張るとごっそり抜けます。

今まで熱いオイルを浴びながらロッカーアームを高速で押し続けてくれた功労者ですね。

お次はシリンダーヘッドを外したいところですが、フレームとの間にクリアランスが足りない!

ぐぬぬ、バイク型知恵の輪か…

という事で、以下の手順でヘッドの上にクリアランスを確保します。

①後輪アクスルを緩める

②↑をスイングアームピボットの一番前にずらす

③ドライブチェーンの張力が緩む

④フレームのダウンチューブボルトを全部緩める

⑤ステアリング下のボルト2本を完全に抜く

⑥エンジンごと下にずれる

※パフォーマンスダンパーを装着している場合は一番最初に外しておく

腰上バラシの一番の難関をクリアしたので、あとはホーン配線、キャブレター、そしてシリンダーヘッドをごっそり外していきます。

そしてシリンダーも外すと…遂にピストンがお目見え!思わずテンション上がりますが、こびり付いたガスケットを見て一瞬で現実に引き戻されます。市販のガスケットリムーバーで化学的に軟化させるのもいいし、100均のスクレーパーで物理的に剥がしてもいいですが、後で新しいガスケットを使って組み付けるためにしっかり剥がしておきましょう。

(続く)